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2015/10/10

台風21号の爪跡

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9月28日に与那国島を襲った台風21号は、最大瞬間風速81.1m/sという記録的な強風のによる被害を島の各所に残していった。

復旧はまだまだのようだ。建物は風と瓦などの飛散物で窓ガラスが相当割れたらしいし、物置小屋などは飛ばされたり、倒壊していた。屋根のトタンが水田や畑に残されたた。

電柱などは倒れたり、電線が切れたりして、停電、電話の不通が起こり、電話はまだ不通のエリアがあるようで、NTTの災害復旧車両と何度もすれ違ったり、作業現場にであった。

牧草のロールベールは、飛ばされて、川に落ちたり、被覆のポリシートが剥がれたりしていた。

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祖納の市街地を上から見ると、屋根の瓦やスレートなどが壊れてブルーシートで覆われている家が多い。 一番被害が大きいのは比川の集落らしい。

島に一軒のガラス屋さんの在庫のガラスが、塀が倒れて割れてしまい、窓ガラスの補修も遅れているということだ。

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山林の被害は、最初の写真のように、風向きで被害の有無がはっきり分かれていた。風の直接当たった場所や風の通り道になったところは、木々の葉が吹き飛ばされ、枝が折れ、塩害を受けていた。

東崎のソテツは上の葉が吹き飛ばされて、杭のようになっていた。

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所々に大きな木が倒れていた。林道の脇道などはまだ倒木が残っていて通りにくいところもあった。

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沖縄電力の2基の風力発電の風車の片方が破損していた。ドイツのエネルコンの定格出力600kWの風車で、止まっていたはずだけれど、風で拗じれたのかもしれない。

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低木も葉がちぎれ、折れて、倒れていた。

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サトウキビ畑を見ていて、よその島よりも草丈が低いと思ったけれど、風で倒れて起き上がっていたからのようだ。サトウキビは、風に強いから台風常習地には無くてはならない作物のようだ。

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これだけの被害があったのに、地元のひとに茨城から来たと話すと、常総市の水害の心配をしてくれていた。与那国は死者は出ていないし、台風には慣れているからということだけれど、優しい人たちだと思う。

災害復旧の人手が足りないのでボランティアに来て欲しいのだけれど、自衛隊基地建設の関連で宿泊施設が不足しているので、来てもらうことが難しいようだ。

常総市の水害は首都圏近くということで、テレビなどでリアルタイムの映像を見ることが多いけれど、与那国は遠いし、人口も少ないということか、情報が少ないと感じた。

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