国立歴史民俗博物館で万年筆とお雛様
今日は「八百屋お七の日」、「マリモの日」。
3月初めから開催中の企画展示「万年筆の生活誌ー筆記の近代ー」を見るために、佐倉の国立歴史民俗博物館にいってきた。
明治維新後に日本での万年筆の普及の歴史の展示で、非常に興味深い展示だった。明治時代は41年まで公文書に万年筆が使えなかったというのは知らなかった。確かに明治30年代生まれの祖父の戸籍抄本は、筆で書かれていた。
万年筆が急速に普及したのは、戦地に兵士が携行する筆記具として使われたからというのが興味深い。今でも有名な万年筆のお店が、軍の師団が置かれた都市にあるというのは納得だ。
現在は、ボールペンやシャープペンなど利便性の高い筆記具があるけれど、それ以前は万年筆が一番利便性の高い筆記具だったというのがよく分かった。
きたきつねが中高生の頃は、万年筆がひとつのステータスのシンボルだったような気がする。
日本での万年筆製造が広まったのは、木地師の轆轤の技術の応用が生きているというのも面白い。旋盤ではなく轆轤でネジまで切るというのはいつ見てもすごい。
各種万年筆が展示されていたけれど、もう少し説明があってもよかったような気がする。
万年筆で書かれた大学の講義ノート、宮本常一先生などのフィールドノートなどなかなか見る機会のない資料は興味深かった。
帰りに第3展示室で歴博の所蔵する「和宮ゆかりの雛かざり」が特別展示されていた。
雛道具の精緻さには驚くばかり。
孝明天皇の形見分けで和宮に譲与された御所人形も展示されていた。一例として御所人形「紅白横だん御かいどり」。
ゴジラは相変わらず元気に叫んでいた!
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