二つの特別展
今日は「決闘の日」、「喫茶店の日」、「水産デー」。
東京国立博物館で開催中の「黄金のアフガニスタン−守りぬかれたシルクロードの秘宝」と「生誕150年 黒田清輝 日本近代絵画の巨匠」の二つの特別展を見にでかけた。
9時半の開館まえに、いつものように9時から開館の東京国立科学博物館に寄ってフーコーの振り子を見てから、東京国立博物館にむかうことにした。
開館直後だったので、フーコーの振り子が止まっていて、清掃中だった。こんな機会はめったにあるものではない。日本館1階をちょっと見て帰るときには正常に動いていた。
天気が悪いし、一般ウケする特別展ではないようで、入り口の前は長蛇の列ということはなく数十人位だった。博物館もこれまでの大混雑から学習したようで、最近は5分ほど早く誘導して入場するようになってきた。
未だに入場券販売は開館と同時というのは不思議だ。分かっているひとは、上野駅の窓口で入場券を買って来ているようだ。
特別展「黄金のアフガニスタン」ではアフガニスタン北部の紀元前3000年から3世紀の4ヶ所の遺跡から出土した黄金の装身具を中心にした展示で、文明の交差点ということがわかる内容となっていた。
アフガニスタンの博物館や遺跡は、アフガン戦争、タリバンによって破壊されてしまったが、秘密裏に博物館の収蔵品を破壊から守るために秘匿していたので、今回の展示が可能になったということだ。
イスラム教が偶像崇拝を禁止しているからといって、未来に残すべき遺跡や考古物を破壊することは許されないだろう。
コンパクトな展示なので表慶館とマッチしていて良かった。
黒田清輝画伯の画業の歴史が全てが判る濃厚な展示だった。東京国立博物館所蔵の作品を中心に202点、国内外の美術館に収蔵されている作品が全て集められているようだ。
先日、黒田記念館で見た「智・感・情」などの作品もあったけれど、全体の流れの中での位置づけがわかるとまた違った見方ができた。
平成館の考古室のリニューアルが終わってから初めてじっくり見ることができた。埼玉県の真福寺貝塚出土の重要文化財「みみずく土偶」など土偶も見やすくなっていた。
以前よりも、全体に見やすくなるように工夫されていたし、写真が撮りやすくなっていた。国宝、重要文化財などが多い。
熊本県の江田船山古墳から出土した国宝「銀象嵌銘大刀」が窒素ガスを入れた展示ケースで非常に見やすく展示されていた。
特別4室で山形県舟形町の西ノ前遺跡出土の「国宝土偶 縄文の女神」とともに出土した土偶の残欠が特別展示されていた。
1階の11室の一番奥に神奈川県横須賀市曹源寺に伝わる重要文化財の木造十二神将立像が展示されていた。
今日で年間パスポートの特別展入場特典を全て利用し終わった。あとは期日まで平常展だけ無料で入ることができる。
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