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2016/05/30

橘玲「言ってはいけない 残酷すぎる真実」

新潮社の「波」に2015年3月号から2016年2月号まで12回連載された橘玲氏の「残酷すぎる真実」が4月に新潮新書として発売された。

世の中には知っているけれど口には出せない色々なことがあって、こんなことをあからさまにしていいものだろうかと思ったのが連載当初の感想だ。

知的能力、運動能力、体形容姿、性格、犯罪性向など人によって大きな違いがあるのは感じることだけれど、現実には平等、人権などの社会的規範の中で押し隠されている。ところが著者はこの本の中で進化論、遺伝学、脳科学などの科学がその根本的な違いをはっきりとさせてきていることを示している。

この本を読めば読むほど恐ろしいと感ずる部分も多いが、解決方法も無いわけではないようだ。しかし、全てを科学的に突き詰めていくと、例えば遺伝的に反社会的な因子をもつ人を排除するといった動きが現れる可能性も否定できなくなる。

実際に某国では遺伝的に犯罪傾向のある人間を犯罪を起こす前に隔離するようなことも行われているらしい。最近流行りの出生前診断も同じような流れなのかもしれない。

日本でも遺伝子解析サービスの会社もできていて、5万円ほどで自分の遺伝子の情報が手に入れられる。

厳しい自然環境の中で生き抜き、医療がほとんど期待できない古代社会に比べて、乳児死亡率が極端に低い現代ほど遺伝的多様性がある時代は無かったような気がするけれど、それはマクロにみたことで、個々の人にとっては生きにくさはあっても特に問題にならなければいいのだろう。

読んでおいて無駄にはならないだろう。

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