映画「シン・ゴジラ」
総監督・脚本は庵野秀明、監督・特技監督は樋口真嗣の映画「シン・ゴジラ」を見てきた。
庵野と樋口は2012年に開催された特撮博物館のコンビなので、この二人の作品なら見に行かなければと思っていた。
SF映画なので荒唐無稽なのは当たり前だけれど、その中にどれだけ本当にあるように思わせる嘘をきちんと盛り込むかが重要だ。
だから、監督と脚本家の科学知識と想像力がどれだけあるかに大きく依存する。映画「シン・ゴジラ」を見た印象は、庵野監督は本物の大嘘つきだということだ。
政府の会議シーンはリアリティーがあって非常に受けた。
映画を全体を通して破綻がなく安心して見終えることができたのは、久しぶりだ。
映像的には、樋口監督の力を感じた。最近のアメリカ映画は、大掛かりなCGで金がかかっているがリアリティーが足りない。この映画は、CGとミニチュアのいいところを組み合わせたVFXで、リアリティーがあった。人の目は、CGでは騙せないのではないだろうか。
ドラマとしては、色々な批判や隠喩が盛り込まれていて、見る人が試されている感じがした。反原発、反戦がベースにあることに間違いない。ゴジラの口が巨神兵に似ていたのはナウシカの世界とのつながりがあるということだろう。
いい映画だった。久しぶりにエンドロールの最後に「終」がでた!
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