東京藝術大学大学美術館の「驚きの明治工藝」
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きたきつねの好きな明治時代の工芸品の名品を集めた台湾の「宋培安コレクション」が見られる貴重な機会なので、これは見逃すことができない。
特に、自在置物は非常に興味があって、東京国立博物館にも展示されているけれど、今回の展示は24点とボリュウムがすごかった。この種の展覧会では珍しく場内は撮影可だった。
入り口で宗義全長5メートルの世界最大の自在置物の龍に驚いたが、中に入ってさらに驚きの連続だった。
明珍宗春の自在カラス。
明珍吉久の自在鯉。
守由の自在伊勢海老。
明珍の自在ヤドカリ。
高瀬好山の瓦上の雀置物。
宮本理三郎の葉上蛙。これが木彫!
竹江の蝉は、牛角、木、銀でできていて、あまりの凄さにその場から動けなかった。
平井汲哉の蜆根付。これが木彫!
山田宗美の兎は、鉄の打ち出しで、最近、現代の技術で再現しようとしたテレビ番組があったけれど、銅と違い鉄は非常に難しいらしい。
一番気になったのは、無銘の竹の鷺で、どう見ても鷺ではなく丹頂鶴だろう。頭部と尻の三列風切が鷺ではない。
全部で100点を見終わってグッタリと疲れた。口直しに別会場で開催中の台東区コレクション展で芸大の学生による敦煌莫高窟の壁画の模写作品を見て、上野駅に向かった。
途中、先月末で70年間の営業を終了した動物園前の子供遊園地を見てきた。てっきり公営の施設だと思っていたが、民間の施設だったということに驚いた。狭い園内に多様な遊具が詰め込まれていて、子どもたちで賑わっていたのに残念だ。
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