国立科学博物館:世界遺産 ラスコー展 ~クロマニョン人が残した洞窟壁画~
今日は「振袖火事の日」、「都バス開業の日」。
国立科学博物館で開催中の「世界遺産 ラスコー展 ~クロマニョン人が残した洞窟壁画~」の会期が迫って来たので、あまり気が進まなかったのだけれど行ってきた。
入り口でクロマニオン人母子の復元模型と対面して奥に進むとラスコーの洞窟の三次元模型と壁画を描く時に使われた画材、道具、ランプが展示されていた。
洞窟の三次元模型自体は興味深いけれど、壁画の洞窟での位置関係が示されているわけでもないので、必要性がよく分からなかった。
科博の特別展は何時もなにかピントが外れているところがあって、この三次元模型も中途半端だ。
さらに奥に進むと実物大の壁画のレプリカが5種類展示されていて、実際の暗黒の状態と照明された状態が一定時間ごとに繰り返されていた。
暗い状態では、ブラックライトで絵の輪郭が見えるようになっていた。
照明が点くと絵が浮かび上がる。
褐色のバイソン・やぎの列・ウマの列の壁画
背中合わせのバイソンの壁画
別の場所には、壁画のポジがいくつか展示されていた。黒い牡牛・ウマの列・謎の記号の壁画の写真。
ラスコーの洞窟の壁画は非常に多くあるのに、展示されていたのは5種類だけなのが残念だった。写真でもできるだけ沢山の壁画を見せてほしかった。
後半は壁画の技術やクロマニオン人についての展示となっていた。
帰りに日本館の地下一階で開催中の企画展「小笠原国立公園」をちょっと見てきた。昨年、実際に小笠原諸島にいったことがあるので、小規模な展示だけれど内容がよく分かって良かった。
日本館一階で開催中の企画展「花粉と花粉症の科学」は、多様な面から花粉を取り上げていて、最後は花粉症までつながって面白かった。
アカマツの花粉の模型
ガマの花粉が「蒲黄」という名で、止血と利尿薬として生薬で使われていたのには驚いた。因幡の白うさぎが、ワニザメに皮をむかれた時に蒲の穂で包まれたというのは正しいようだ。
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