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2018/01/11

上野で美術館と博物館巡り

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今日は「鏡開き」、「蔵開き」、「塩の日」。

午前中文房具の見本市を見に東京にでたついでに、国立西洋美術館と国立科学博物館に寄って帰ってきた。

西洋美術館では「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」を見てきた。年末に行こうと思っていたけれど、他の展覧会で疲れてしまって、宿題にしていた。

19世紀後半に日本文化からヒントを得て西洋の美術、建築などの新しい創作活動のジャポニスムに葛飾北斎の与えた影響を、具体的に見せるという企画の展覧会だ。

具体的に北斎の浮世絵や版本と絵画や工芸作品と対比した展示を見ると、模写や構図の応用など北斎の影響の強さが具体的に分かった。

北斎も西洋の絵画の遠近法などを吸収していたようだけれど、従来の様式に囚われない作品は、様式に囚われた西洋の芸術に与えた衝撃の大きさは計り知れない印象だった。

国立科学博物館に移動して生誕150年を記念した企画展「南方熊楠 100年早かった知の人」をみに移動した。

博物館の日本館の一階ホールには今年の干支の戌を記念した展示で犬の剥製、骨などの展示があった。

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企画展なので、会場は平常展示のついでにのぞいている人が多い感じだった。

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熊楠については、粘菌の標本が科博に寄贈された時の記念展示の時に見たくらいで、系統的な展示を見るのは初めてだった。

若い頃の和漢三才図絵や本草綱目の抜書や、アメリカ時代のノートや標本などを見るのははじめてだった。

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大英博物館の図書館で書いていた抜書や植物目録ノートも初めて見た。

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昭和天皇が摂政宮の時に進献した変形菌の標本と図譜も初めて。

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科博に寄贈された変形菌の標本。昔これを見たはずだ。

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キノコの標本

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十二支考の構想を書いた虎の「腹稿」は、KJ法とソックリなのには驚いた。

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南方熊楠は知の巨人であったのだろうけれど、博物学の研究者ではなかったような気がしながら帰ってきた。

さらに地下一階で開催中の企画展「地衣類ー藻類と共生した菌類たちー」も見てきた。里山を歩いていると、地衣類もよく目にするので非常に参考になった。

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地衣類の正体を

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針葉樹林、高山、熱帯〜亜熱帯、街中の地衣類のいろいろが展示されていた。

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エナガの巣は蜘蛛の糸で地衣類を貼り付けて作っていて、ウメノキゴケやマツゲゴケを使っているということだ。

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リトマス試験紙は、リトマスゴケという地衣類の化学成分を利用していたということで、日本にはリトマスゴケがないので、ウメノキゴケを使っていたらしい。

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