映画「北の桜守」
吉永小百合さん主演の映画「北の桜守」を見てきた。
きたきつねの父はシベリア抑留者で母は樺太引揚者なので、なんとなく縁を感じる映画だった。
終戦後の樺太からの引揚げで、長男を引揚船を魚雷攻撃で、夫をシベリア抑留で失った母子の生きていく苦労がえがかれているのだけれど、悲惨な場面をリアルに描くのではなく、劇中劇で表現する手法だったようだ。
タイトルの「桜守」は、最後の最後になって分かる仕掛けだった。
「桜守」につながる部分がなんともしっくり来なかったのはきたきつねの理解不足なのだろうか。
最近は涙腺が壊れているので、どの場面でも涙がでるので、こまったものだ。
関心したのは、吉永さんがライカのカメラにフィルムを入れる場面で、使い慣れた風にさっとフイルムをいれたところで、これは昔のライカを知らない人には全く分からないだろう。
蛇足だけれど、家一軒くらい買えるくらい高価だったライカのカメラを出すことで、江連一家が樺太で相当裕福な暮らしをしていたことを表現したのだと思うけれど、ほとんどのひとには分からなかったに違いない。
日本映画をみているとつい細かなことばかり気になってしまうのは悪い癖だ。日本映画の低予算ではどうしても無理がでてしまうから仕方がない。
洋画だと金を掛けているのでセットや小道具、CGなども細かなところまで行き届いていて、さらにスケールに圧倒されてしまうので、気にしていられない。
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