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2018/03/28

国立科学博物館で特別展「人体」を見てきた

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今日は「スリーマイルデー」、「シルクロードの日」。

朝から上野の国立科学博物館で開催中の特別展「人体 神秘への挑戦」を見てきた。春休みということもあって、小学生を連れた親子沢山きていた。

前宣伝で、この特別展はNHKスペシャル「人体」と強くリンクしているような印象だったけれど、前半部は「人体理解のプロローグ」と「現代の人体理解とその歴史」で解剖学的な人体の構造と機能に関する展示だった。説明があるけれど、内容が難しいので、小学生やお母さん達にはよく理解できなかった様子だった。

ダ・ビンチの解剖手稿や、人体のワックモデルやキンストレーキ、レウェンフックの顕微鏡など貴重な資料の展示は興味深かったけれど、1995年に開催された特別展「人体の世界」の時のインパクトに比べるとやや期待はずれの感はいなめなかった。

科博にしては珍しく途中まで写真撮影ができなかった。

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後半はレゴタモリやタモリが入った子宮などNHKスペシャルで使用した模型など展示されていた。

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番組で紹介されていた臓器とメッセージ物質のネットワークを示すプロジェクションマッピング「ネットワークシンフォニー」はイメージ先行で、壁に説明があるけれどきれいなだけ終わった感じがした。

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最後のところで、北海道礼文島の船泊遺跡出土の縄文人の女性のDNAから遺伝的に決っている体の特徴を基に顔を復元したものは興味深かった。

これまでは骨格に肉付けしていくだけで、皮膚や顔のパーツの特徴は再現できなかったけれど、髪の質や縮れ具合、肌の色など特徴を示す遺伝子を使ってよりリアルな復元が可能となるようだ。

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最新の蛍光顕微鏡や電子顕微鏡を使って撮影した臓器の写真は、彩色されて非常に美しかった。写真は腎臓の糸状体。

帰りに日本館で「ものづくり展」を見てきた。日本のものづくり大賞受賞の技術や製品が展示されていた。

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きたきつね的には、酒造りの使うコメの精米方法の「超扁平米技術」というのに興味があってじっくり見てきた。「超扁平米技術」を開発したのは福島県二本松の大七酒造だ。

従来の精米方法では、コメのデンプンだけを使うために丸く削ってしまうので、米粒の周辺のデンプンを余分に削ってしまうけれど、超扁平精米ではコメの形に合わせて削るのでより低い精米度合でもデンプンが無駄にならないことになるようだ。

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もう一つは、富士フイルムの大容量データーテープで、一巻で220テラバイトの情報が記録できるものだ。書籍にすると2億冊に相当するらしい。

これからビックデータやクラウドの利用が進むので、データーの保存やバックップには低コストなテープが必須になるから大容量データーテープ技術が必須になるだろう。

上野公園の桜は満開で花見の人であふれていた。足の調子が悪いので、遠くから眺めて帰ってきた。海外からの花見客も多いようだった。

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