カンダス・サビッジ「カラスの文化史」
カラスの文化史(Candace Savage「CRAWS ENCOUNTERS WITH THE WISE GUYS」)は、先日読了したネイサン・エメリー「実は猫よりすごく賢い鳥の頭脳」の中で紹介されたカラスの頭脳についての最新の研究成果を更に情報を軸に、神話、伝承・童話、詩などに登場するカラスなど幅広くカラスの魅力を紹介している。
日本のハシブトガラスも賢いと思うけれど、この本のエピソードを読んでいると日本にはいないワタリガラスはなかなかあなどれない。それこそ「羽の生えた類人猿」といってもいいだろう。
古代ギリシャ、バイキン、インディアン、エスキモーなどの神話や伝承の中にもカラスの賢さが垣間見えるものが集められていて、これも興味深い。
また、翻訳というよりも勘違いによる間違いを見つけてしまった。監修者は鳥学者なんだけれど、これを見落とすのは恥ずかしいかもしれない。
140ページほどにびっしりと文章が詰め込まれているので、フォントが小さすぎて老眼には非常に厳しかった。
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