国立科学博物館:特別展「昆虫」
ミラクルエッシャー展を見終わって、せっかく上野まで来たのだから国立科学博物館の特別展「昆虫」見ることにした。
子供が多いかなと思ったけれど、昆虫ファンは多いので広い年代の人が来ていた。
きたきつねは昆虫少年ではなく無線少年だったので、以前は昆虫にはあまり興味がなかった。でも、毎週里山散歩に行くと色々な昆虫やクモなどに出会うので、興味がでてきた。
歳を取ってからなので、なかなか名前は覚えられないし、子供の頃から虫好きには全ての面で全く追いつける訳もない。
基礎知識が増えるといいかなというつもりで会場に入ると巨大な昆虫の模型が出迎えてくれた。
200倍のニホンミツバチ、30倍のオオクワガタ、240倍のヒトスジシマカ、45倍のミンミンゼミ、30倍のオオムラサキは非常に良くできていた。
「昆虫とは」という基礎を学んでから、昆虫の多様性の部屋へ。
すごい形の昆虫としてツノゼミの標本を見た。実物を見たことがなかったので、小さいのに驚いた。シカツノゼミは、確かに鹿のような角が生えている。
Gの部屋というのはゴキブリの展示コーナー。
茨城県自然博の企画展でもゴキブリを見たけれど、意外と可愛い。ゴキブリは汚いという先入観で嫌われているのではないだろうか。ハテナゴキブリはゴキブリという名前でなければ飼う人が出るのだろう。
昆虫の生態、昆虫の能力などなかなかおもしろい展示になっていた。イグノーベル賞を貰ったトリカエチャタテも展示されていた。小さい!
蟻の巣に寄生する好蟻性昆虫というのが面白い。蟻の巣で昆虫が寄生する様子の四コマ漫画が良い!
昆虫の感覚の展示では、フェロモンや光への反応が紹介されていた。エッジ仮説を応用した新しい捕虫器が面白かった。
子どもたちが一番食いついていた昆虫採集と標本作りでは、道具類や標本作りの映像で紹介されていた。100年前にイギリス人のJ.E.A.Lewis氏が採集に使っていた採集箱や標本箱などが気になった。
標本の回廊があって、壁全面に有名な標本コレクションが並んでいた。昆虫に詳しい人でも見たことのない標本があるらしい。
昆虫の特撮3D映像、ナノスーツによる生きた昆虫の電子顕微鏡写真、ミンミンゼミのオスとメスの違いやオスが鳴くための筋肉などマイクロCTスキャンの3D画像などはずっと見惚れてしまった。
今回の展示はこれまでの中で一番良かったのではないだろうか。ビジュアルや解説は小学生の低学年には難しいようだけれど、よくできていた。
3D画像などはなぜその映像なのか説明が欲しかった。
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