科学系コミック「へんなものみっけ! 2」
地方都市の市立博物館を舞台とした科学系コミック「へんなものみっけ! 2 (ビッグコミックス)」が春に刊行されていたのを見逃していた。
「へんなもんみっけ!1」を見て面白いと思っていたので、早速買ってきた。
今回は、コノハズクの保護の話から、標本庫での虫害事件、ストランディングして砂浜に埋められたシロナガスクジラの掘り出し、個人の鉱物コレクションの寄贈の話題、鳥類標本を通して日本の野鳥の話、サシバの保護と放鳥などを通して主人公の市役所から出向してきた事務系職員の成長物語になっている。
博物館がただの展示施設ではなく、研究機関でもあって研究費の確保のための苦労や博物館のアウトリーチ活動の大切さなどがしっかりと描かれている。
広く博物館の仕事が多くの人に理解してもらうための稀有なコミックスで、3巻目の発売が楽しみだ。
この本を読んで「動物のお医者さん」の時のように学芸員を目指すひとが増えるたりして。超狭き門に、憧れだけで学力優秀なひとがどっとくると、本当に生き物大好きで学芸員を目指しているひとに影響がでなければいいけれど。
作者は国立科学博物館で取材をしていることから、先日科博に見に行った「企画展 標本作りの技」の入り口にこの本のいくつかの場面が拡大して掲示されていた。
また、この巻の最初にでてくるコノハズクも、企画展のマスコットに使われていた。
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