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2018/09/26

国立科学博物館の「企画展 標本作りの技」

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今日は「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」、「伊勢湾台風の日」、「ワープロの日」。

写真展を見るために東京にでかけた。電車賃がかかるので、コストパフォーマンスを考えて見たいと思っていた博物館の展示をはしごすることにした。

朝9時から上野の国立科学博物館の「企画展 標本作りの技」を見て、東京国立博物館の東洋館で「海の道ジャランジャラン」、11室の仏像を鑑賞してから、有楽町朝日ギャラリーに移動して「100年前にカワセミを撮った男・写真展」、本郷の東大総合博物館で特別展示「珠玉の昆虫標本 」、大好きな文具店を訪ねて、湯島の文京区教育センターで「標本の世界 鳥」を見て帰ってきた。

国立科学博物館の「企画展 標本作りの技 職人たちが支える科博」では、展示や研究のために必要な資料を長期保存するために標本にするための技術を見せてくれる貴重な機会となっている。

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博物館のバックヤードをそなまま見せるようになっていて、中高生にもわかりやすい展示だった。最近、科博の展示はわかりやすく見やすい。

1909年に沖縄で発見された固有種のケナガネズミのタイプ標本は、行方不明になっていて100年ぶりに見つかったということだ。

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液浸標本はガラス瓶だと思っていたけれど、ポリパックも使われているらしい。場所を取らないし、割れてしまうこともないのだろう。

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人類研究部の人骨修復の場面を再現した展示。ジグソーパズルのようだ。

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植物研究部門のさく葉標本作りの場面を再現した展示。

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地学研究部の化石のクリーニング作業を再現した展示。工事現場に近い作業もある。

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地学研究部の化石レプリカの作業を再現した展示。工程はフィギュア作りと同じようで違和感はまったくない。

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動物研究部の展翅の作業を再現した展示。

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動物研究部の鳥の仮剥製の作業を再現した展示。

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理工学研究部の機械や道具類、本や書類などの保存方法、3Dプリンターでのレプリカ作りなども色々な工夫があった。

それにしても、色々な素材が使えるようになり、パソコン、3Dプリンターの普及など標本作成にも変化が出てきているけれど、基本となる技術は変わらないことがよく分かるし、技術をもった人がそれを支えている。

一番最後に、科博の標本技術を支えているひとの紹介があるのがよかった。

会場の外に実物大のツチクジラの本剥製標本が展示されていた。岩手県の「海と貝のミュージアム」で展示されていて東日本大震災で被災したので、科博で修復されたものということだ。

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