東大総合博物館:「珠玉の昆虫標本」と「標本の世界 鳥」
有楽町から地下鉄丸ノ内線で本郷三丁目に行き、東大総合博物館で開催中の「珠玉の昆虫標本–−江戸から平成の昆虫研究を支えた東京大学秘蔵コレクション–−」を見てきた。
きたきつねは虫屋ではないのだけれど、東京大学総合研究博物館に収蔵されている膨大な標本の中から選りすぐりの標本と、約200年前の江戸時代に製作された日本最古の昆虫標本が展示されるという稀有な機会なので見たいと思っていた。
館内は予想以上にひとがいたけれど、ゆったりと見ることができた。
江戸時代の本草学者の旗本・武蔵石寿の昆虫コレクションは、ガラス容器に入れられた独特の標本で昆虫72種、カニ、アブラコウモリなど16種の88種が展示されていた。
蝙蝠、蜥蜴、蟹などは、字の中に虫が入っているように虫の仲間と考えられていたようだ。
展示されていた標本の中で一番興味を引いたのは、在野の昆虫学者でセミ博士と呼ばれた加藤正世博士のアブラゼミの地中の幼虫の齢毎の標本で、珍しいと思った。
ブータン国王から贈られた発見から78年振りに発見されたブータンシボリアゲハの標本も非常に貴重なものだろう。
久しぶりにこの博物館に来たので、通常展示もリニューアルされていたので、一周りしてきた。以前のように雑多な感じではなく、シンプルでわかりやすい展示になっていた。
大森貝塚を発見したモースの採取した考古資料があった。
2016年に常設展示「UMUTオープンラボ」にリニューアルされたということで、エントランスにUMUT Collection Boxが設置されていた。
総合博物館では、湯島の文京区教育センター2階大学連携事業室でスクール・モバイルミュージアムで「標本の世界 鳥」を開催していたので、上野駅に向かう帰り道なので寄ってきた。
この展示では東京大学が古くから集め続けてきた鳥類標本が展示されていた。国内外の普通種から希少種まで非常に沢山の剥製が展示されていた。
入り口には剥製を立体的に展示されていて、その下では鳥の剥製の作り方などのビデオが放映されていた。
国内では絶滅したオオヨシゴイの剥製があった。
細かな解説などはないのがちょっとざんねんだった。来歴や特徴の解説があるとよかった。
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