杉田昭栄「カラス学のすすめ」
カラスがどんどん好きになってきたので、さらにカラスのことを知ろうということで一番新しいカラスの本「カラス学のすすめ」読んでみた。
「カラスの教科書」、「カラスの補習授業」の著者の松原始さんは、行動学や生態学の専門家としての切り口でカラスを解説していたが、「カラス学のすすめ」の著者の杉田昭栄は神経解剖学、動物形態学の立場なので違った視点からのカラスが見えるようになっていた。
カラスと人との古代からの関わりからカラスの鳥としての常識、体の構造、知能、五感、鳴き声によるコミュニケーション、飛翔能力など知りたいと思っていた情報がしっかり入っていて非常に参考になった。
鳥がトビなどのように滑空するために翼を広げておくための筋肉が、羽ばたく筋肉と違うということで、カラスは滑空も羽ばたくという両方の飛び方が自由にできる筋肉を持っているというのは興味深い。
それと、ハシブトガラスの嘴の力、カラスの雌雄の見分けの可能性などは、カラスを見るときに注意してみたい。
カラス肉にタウリンが豊富だということなので、機会があれば食べてみたいと思う。
知れば知るほど、カラスという鳥は実に面白い鳥になってきた。フィールドでカラスを見る時はもっとしっかり見ることにしよう。
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