土浦市立博物館:特別展「町の記憶ー空都土浦とその時代」
特別展の会期の終了が迫ってきたので、パトロールの帰り道に土浦市博物館の特別展「町の記憶ー空都土浦とその時代」を見てきた。
2015年のテーマ展「戦争の記憶ー土浦ゆかりの人・もの・語り」と重なる部分もあるけれど、今回は2階の展示室全部を使った大掛かりな展示となっていた。
戦前、土浦市は東洋一の航空基地の霞ヶ浦海軍航空隊と土浦海軍航空隊(予科練)があったので「空都」と呼ばれていて、霞ヶ浦舟運、常磐線、筑波鉄道などと連携して大いに発展した町だったということで、関連の展示は興味深いものがあった。
展示物は一部を除いて写真撮影可となっていたのは、これまでに無いような気がする。展示の流れとは関係なく、きたきつねが興味を持ったものの写真を撮ってきた。
義父が終戦直前に予科練にいて、練習機もなくなって飛行訓練もできなかったようで、千葉の九十九里で本土防衛の塹壕掘りだったらしい。義父が乗ることのできなかった、予科練の練習機の「赤とんぼ」の模型があった。
旧制中学の教練に使われた背嚢。
常磐線土浦駅で売られていたお茶の容器。今と違い、常磐線でも駅や車内で駅弁とお茶が売られていて、いつ頃からなくなったのだろう。
戦後、海外からの引き上げ者が、霞ヶ浦航空隊の滑走路や荒れ地に開拓に入った時の引揚者住宅の模型。滑走路はニガリで土を固めてあったので、農業などできるはずもなかったのだろう。
シベリア抑留者の体験スケッチ画。父が、ポツダム中尉でシベリアに抑留されていたので興味深い。
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