葛飾北斎と谷口高司を観る
4階の常設展から見ようと行ってみると、常設展プラスということで「隅田川両岸景色図巻(複製画)と北斎漫画」の展示があった。隅田川両岸景色図巻は複製だったけれど、一巻全部を広げた状態でみるようになっていて、非常に良かった。
北斎漫画は、15巻全ての複製を手に取って見ることができた。北斎漫画は国立国会図書館のデジタルコレクションで見ることができるけれど、複製でも手にとって見るほうが良いと思う。
常設展示はコンパクトだけれど、版画の制作場面や、北斎の若いときから晩年まで時代をおって作品が展示されていた。
北斎晩年の制作風景のジオラマがあった。ゴミだらけの部屋で娘の阿栄と布団にくるまり絵を描く北斎という場面になっている。
企画展は、北斎の作品の中から、色々な職業を描いたものをピックアップして展示されていた。ハイライトは新発見の肉筆画「蛤売り図」ということだ。
北斎は「北斎漫画」に見られるように、当時の生活関連の絵を沢山描いていて、民俗資料としても非常に価値があるということがわかる。映画やテレビの時代劇の考証資料にもなるし、なにかドラマが作れる素材が沢山隠れているような気がした。
両国駅前まで戻り、昼食を食べてから新宿に向かった。
新宿ではヒルトン東京地下のヒルトピアアートスクエアで開催中の「新しい刻をはばたく鳥たち~谷口高司作品展~」を見てきた。
最新刊の「ぬりえでバードウォッチング」を始めこれまでの発行された図鑑や書籍の原画が多数展示されていた。これまでの個展で見たことのない原画も多数あった。
別室では伴義之さんと谷口高司と野鳥を楽しむ会会員の方の作品が展示されていた。
会場で谷口夫妻とお話できただけでなく、いろいろな人を紹介してもらった。いつまでもいたかったのだけれど、予定があったので帰ってきた。
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