北海道博物館で5時間
今日は「敬老の日」、「国際オゾン層保護デー」、「競馬の日」、「エルトゥールル号遭難事件」。
一日余裕を見たのだけれど、宮島沼のマガンはまだのようだし、野幌森林公園などはヒグマが出ているようなので、バードウォッチングをあきらめて北海道博物館と北海道開拓の村を見ることにした。
北海道博物館は、以前は北海道開拓記念館だったものを総合博物館として2016年に開館しているので、初めてみることになる。記憶がおぼろげだけれど北海道開拓記念館は30年以上前に見に行っていると思う。
ホテルを早めに出てオープンと同時に入館したが、小中学生、65歳以上、障害者は無料とありがたい。
ちょうど特別展「アイヌ語地名と北海道」を開催中だった。
特別展示はコアの部分は撮影できなかったのが残念だった。
最初は、松浦武四郎、最上徳内、間宮林蔵、伊能忠敬などの江戸時代の古地図や文献に記載されたアイヌ語地名の展示で、つくばみらい市の間宮林蔵記念館や佐原市の伊能忠敬記念館で見た資料も展示されていた。
常設展示で見た松浦武四郎の「東西蝦夷山川地理取調図」には約9,800ものアイヌ語地名が記載されているということだ。
2番めの展示は、在野のアイヌ語地名研究者の山田秀三さんの地名調査の実施状況がわかる、フィールド・ノートや原稿類などが展示されていた。会社の経営者でありながら40歳過ぎから東北地方、北海道のアイヌ語地名を実地調査で調べていった人だ。
後半は全国の地名と北海道の地名の比較や地図で遊ぶような展示となっていた。
アイヌ語地名の具体的な説明が少なかったのが残念だった。
常設展示は、北海道の先史時代から現在までの歴史を俯瞰できる展示で、道産子としては非常に興味深い内容だった。特にアイヌ民族関連の展示は知らないことも多く勉強になった。
きたきつねの子供の頃の北海道の生活に関する展示は非常に懐かしかった。
きたきつねが一番興味を持ったのが東北地方と北海道の縄文文化に続く続縄文文化とオホーツク文化で、時間をかけてゆっくり見てきた。
続縄文文化のクマやクジラを彫刻したスプーン(2300年前〜1400年前)。
オホーツク文化のクマを彫刻した木製の容器(5〜9世紀)。
オホーツク文化のクマを彫刻した骨製品(5〜9世紀)
博物館を見るのに5時間近くかかってしまったけれど、頭の整理がつかないのでもう少し時間をかけて回ってみたいものだ。
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