久しぶりの東京で見物
今日は「万国郵便連合記念日」、「国際防災の日」、「道具の日」。
珍しくまごぎつねの送迎がない日で、時間制限がない日なので、友達の生物画のグループ展に東京に行くことにした。ついでに見たいと思っていた博物館の展示や話題の店を見ることにして出発。
近道の西洋美術館を通り抜け、スタートはいつものように国立科学博物館に。日本館のフーコーの振り子を見てから、企画展示「風景の科学展 芸術と科学の融合」を見た。
写真家の上田義彦氏の風景写真と科博の所蔵する標本を組み合わせて、それに研究者の佐藤卓氏が風景の背後にある地球の歴史を解説するという科博の企画展示としては全く違ったものだった。
解説のパネルが小さくて文字が多いので、老眼には非常に厳しかったけれど、地球への人類との関わりも含めてとても内容のある展示だった。修学旅行の高校生が来ていたが、通り過ぎて行ったのでなんだか分からなかったのではないだろうか。
科博から東京国立博物館に移動して、最初に平成館の企画展示室の特集「天皇と宮中儀礼」を見た。
令和の大嘗祭に合わせた企画で、宮中で行われる儀式や行事について紹介していた。
大正時代の「高御座図」
大嘗祭の施行細目が記載されている国宝の「延喜式 巻七」
続いて本館の特別4・5室で開催中の特別企画「文化財よ、永遠に」を見ることに。ここでは経年劣化したり災害で破損したりした仏像を、住友財団の助成で修復した成果を紹介していた。
過去の補修などや漆や膠の劣化、虫による被害、地震などで失われたものを本来の姿によみがえった仏像が多数展示されていた。
修復された仏像を見ていると修復には高い技術と時間が必要なことが分かる。
修復の多くが民間企業が担当しているところを知らなかった。公的機関だけでなく高い技術のある技術者集団がいるということは頼もしい。
いつものように第11室で展示替えされた仏像を見て回った。仏像は鎌倉期にダイナミックな様式に変化しているのがよく分かる。
来週から始まる特別展「正倉院の世界」のためにプレミアム・カードを購入したらミュージアム・シアターの鑑賞券を貰えた。
いつもは時間が合わない事が多く無駄にしていたけれど、今日は時間がかかってしまい第一回目の上映時間に間に合ったので、「正倉院 時を超える想い」を見てきた。
正倉院の御物のVR映像が見られるかと楽しみにしていたけれど、正倉院の建物の構造が中心で御物は螺鈿紫檀五絃琵琶だけだったのが残念だった。
上野駅に戻り銀座線で三越前まで行きコレド室町テラスに最近オープンした台湾の書店「誠品生活日本橋」の文房具売場を見てきた。
話題の店なので、平日なのにひとが沢山だった。店内の配置がちょっと変わっていて面白い。
三越前から半蔵門線で神保町に向かい文房堂ギャラリーで開催中の「第12回自然の命を描く11人展」を見てきた。
動植物を描いた細密画でどうやったら描けるのか感心するばかりで、鳥の羽毛、哺乳類の毛、爬虫類の皮膚、甲殻類の甲羅の表現に声もでない。
早逝された杉浦千里さんのカニの絵はいつ見ても感動する。亡くなってからもう19年も経つのか。
もう一ヶ所回るつもりいたけれど、股関節が悲鳴を上げ始めたので、帰ってきた。
今度は東博の正倉院に行くことになる。
| 固定リンク
コメント
きたきつねさん
ご高覧ありがとうございました。
お会いできなくて残念。と言っても、先日映画会でおあいしましたね。(^-^;
今後もよろしくお付き合いいただけたら幸いです。
投稿: やままゆ | 2019/10/10 19:26
やままゆさん
眼福でした。フクロウの雛の絵が欲しかったのですが終活に入っているので目に焼き付けて帰ってきました。
火曜日にやままゆさんが在廊されたのは知っていましたが、会報の発送日で行けませんでした。
投稿: きたきつね | 2019/10/10 22:22