かすみがうら市歴史博物館の特別展「篤農家 中島以政ー郷土の農業振興への情熱ー」
かすみがうら市歴史博物館で開催中の特別展「篤農家 中島以政ー郷土の農業振興への情熱ー」が終わりそうなので見てきた。
幕末に志筑藩の下志筑村の名主兼郡奉行だった中島以政が幕末の混乱期を乗り越え、明治維新からは地域農業の振興に尽くしたことを顕彰した展示となっている。
中島家は戦国からの家柄で、帰農してから名主で金融・醸造業から薪炭業で繁栄したけれど、大名貸しで家が傾いたようだ。
以政は、中島家の養子となって家を立て直し、領主の本堂家を支え、明治期以降は農作物の品種改良や導入、農法や農具の改良、農業指導などをすすめた篤農家であり、県議会議員や村長をつとめるなど地域振興に尽くしたということだ。
養子が家を立て直すというのは、伊能家の養子の忠敬にも通じるものがある。
由来書、日記、帳簿、手紙など資料の保存状態は非常に良く、なかなか興味深い特別展だった。
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