映画「パラサイト 半地下の家族」
アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の四賞を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」を見に行ってきた。
映画は随分ご無沙汰で見たい映画はいくつかあったのだけれどタイミンが悪くてみていなかった。
韓国映画はあまり見たことがなかったので、きちんと見たのはこの映画かもしれない。
日本よりも激しい貧富の差、大学を出ても就職できない超学歴社会、徴兵制で軍役があるという韓国社会をいきるその日暮らしの一家四人が、超金持ちのエリート会社社長の大邸宅に寄生するまでのプロセスは喜劇風だったけれど、後半の展開は予想できなかった。
兵役を経験した男は人の殺し方を知っているといいうのがよく分かる。日本の殺人事件のニュースでは包丁で何度も刺すというのが普通だけれど、本物は違う。
なんといっても父親役のソン・ガンホの表情の変化がなんとも言えい。
セットもアメリカ映画のように大掛かりなわけでもなく、日本映画に似た感じだけれど映像としてはずっと洗練されていて驚いた。
地下室の棚の上にコンドームの袋が伝票刺しに刺さっていたり、観客にいろいろな背景を想像させる映像は非常に細かな部分にまで行き届いていて、ポン・ジュノ監督の想像力とその表現する力がすごいと思う。
グズグズしていないで、見に行って非常に良かった。
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