筒井康隆さんの文庫本
中から「バブリング創世記」を読んでみた。バブリング創世記、死にかた、発明後のパターンなど9つの短編でひとつも覚えていなかった。
小倉百人一首のパロディーで言葉遊びにした「裏小倉」。本歌の「月みればちぢにものこそ悲しけれ わが身一つの秋にはあらねど 」を「つきみれば ちじにものこそ ばらしけれ おおかみひとつの さきには あらねど」に変え「月を見るたび、滅茶苦茶にものを破壊してしまう。狼男だけのききではないのだけれど。」という風に歌に通釈を加えていて、支離滅裂さがすごい。
他も刺激的で遊びに満ちていて、色々な自己規制をしなければいけない現在と違って、差別用語満載で40年前はある意味自由だった。
また、時間を見つけて他の本も読んでみよう。
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