稲敷周辺でリバビリ・バードウォッチング
今日は「北方領土の日」、「長野の日」。
西南西の風が吹いて気温が上昇して17度を超え、4月の陽気となった。
昨日のリバビリ・バードウォッチングで弾みがついたので、さらにリハビリのために12月15日以来久しぶりに稲敷の蓮田、水田、アシ原を回ってみた。
無理をしないようにほとんど車の中からの観察にした。
最初に稲波干拓のオオヒシクイを見に行ってみた。今シーズンは207羽を記録しているようだ。遠かったけれど、一応記念写真。
霞ヶ浦の湖岸線を走ってみたが、狩猟期間なのでカモは鳥獣保護区の小野川河口に集まっていて、他はオオバンとカンムリカイツブリが多い。狩猟期間の終わる来週15日の月曜日まではカモは戻ってこないだろう。
オオヒシクイを見ていたら、目の前の排水機場にチョウゲンボウが止まった。
セグロカモメが比較的多いようだ。魚を持ったミサゴを追いかけ回すセグロカモメもいた。
ミサゴがよく止まっているパイプに全部で10羽も止まっていた。他の場所でも見られたので今年はミサゴが多いのかもしれない。
シギ・チドリを探したけれどタシギが目立つ程度で気配もない。ようやくタカブシギをみつけた。
ホシムクドリはいつもの場所にいた。
甘田干拓の道路際のパイプにノスリが止まっていて、車が通っても逃げる気配がないので、クローズアップを撮ってみた。他の車が近づきすぎたので、飛んでいってしまった。
チュウヒはカメラマンよりも少ない。浮島の駐車場と同じで千葉県からの車ばかりで県内は数台しかいない。
西ノ洲干拓と甘田入干拓は霞ヶ浦の浚渫土を入れてかさ上げ工事を1995年から開始していて、工事中の水たまりがシギ・チドリの中継や越冬地、アシ原が猛禽類の越冬地としてバードウォッチャーが集まっていた。
対象地域の面積は251haと広大なエリアになる。一昨年の鳥学会でシマクイナの越冬も観察されたという報告があったように珍しい鳥類も観察されるようになっている。
浚渫土の盛土、掘削、除草など適度な撹乱が長年繰り返されることで野鳥の生息に適した環境が保たれてきたのかもしれない。
工事期間は2022年となっていて、それまでに農地として造成し所有者に返還されることになるようだ。工事期間は27年にもなるので、いつまでも広大なアシ原でバードウォッチングを楽しめると思っていたが、それも終わるようだ。
甘田入干拓と西ノ洲干拓の一部で圃場整備工事が始まっている。所有者に返還されれば現在のような環境はなくなることだろう。
【観察した野鳥】
オオヒシクイ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、タゲリ、セイタカシギ、タシギ、タカブシギ、ユリカモメ、セグロカモメ、トビ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ノスリ、チョウゲンボウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ホシムクドリ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、タヒバリ、カワラヒワ、ベニマシコ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン 47種+ドバト
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