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2021/03/25

八丈島トンボでアホウドリ祭り

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今日は七十二候の「桜始めて開く」、「電気記念日」。

予報では風は午前中南西の風で向かい風、午後から南風なので追い風の条件のようだった。ただ午前中は曇り、午後からは雨の予報でちょっと不安だった。

日の出が5時30分なので、三宅島から甲板にでて観察を始めた。

曇りで暗いのに夜明け前の海上にはオオミズナギドリが飛び回っていた。オオミズナギドリの繁殖地の御蔵島は、野猫のためにオオミズナギドリが激減しているらしいのが心配だ。

暗い水面にウミスズメ類が2羽浮いていたが、識別できなかった。

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暗い中で帆翔するオオミズナギドリ。

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御蔵島を過ぎた辺りでアホウドリが出現した。近い個体もいたけれど、反応が悪く写真は撮れなかった。

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それでもポツリポツリとアホウドリがでてきた。風があるので、すぐ流れていってしまう。

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クロアシアホウドリも次々と見ることができた。

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クロアシアホウドリは比較的近くで見ることができた。

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ザトウクジラが数頭見ることができた。潜水する時に尾を出すのだけれど、タイミングが悪く写真が撮れなかった。

三宅島から八丈島までの間、アホウドリは6羽、クロアシアホウドリは5羽で、コアホウドリは0だった。

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八丈島の斜面にたくさん白っぽい花が咲いたけれど、ガスがかかっているのかはっきり見えない。コブシの花はわかったけれど、桜も咲いているのかもしれない。

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出港まで40分くらいしか無いので、待合所の二階の売店に行ってみたけれど休業中だった。仕方がないので港の周辺で鳥を探してみた。

目の前の岩の上にイソヒヨドリが降りてくれた。

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遠くの突堤の上に鳥がいた。同行の仲間の高解像度のカメラで見るとムナグロだった。小笠原でもムナグロが見られていて、太平洋を真っ直ぐ北上する個体群がいるようだ。

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八丈島をでて少しするとアホウドリの若鳥が出現した。クロアシアホウドリもコンスタントに出現した。

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サメの背びれが見えた。

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オオミズナギドリは八丈島から離れるに従って数が少なくなって御蔵島までそれほど多くなかった。

途中から雨が振り始めて、御蔵島辺りから雨が強くなってきた。

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今日は波が低いので御蔵島には往復着岸した。漁船が道路に並んで止めてあるのは面白い。

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御蔵島をでてからはアホウドリ、クロアシアホウドリはコンスタントに出現した。クロアシアホウドリの黒い脚が見える写真が撮れた。

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海面に浮いているクロアシアホウドリもいた。大きいのですぐ分かる。雨粒が大きくなってきて鳥が更に見づらくなってきた。

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アホウドリの成鳥に混じって亜成鳥もでていた。

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三宅島付近でザトウクジラが出現した。

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三宅島を過ぎた辺りでコアホウドリが出現した。

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ポツリポツリとコアホウドリがでてくれた。

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オオミズナギドリは三宅島周辺から数が増えてきて、よく見ると魚を咥えている鳥がいた。

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アホウドリも次々と出現して、やはり三宅島と大島の間の区間は魚が多いのだろう。

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マッコウクジラの群れ?がでてきた。2頭並んでいるものもいた。マッコウクジラは背びれが丸い感じで、ブローは斜め前にでるので識別できた。

橘丸の航路上にクジラがでそうということで、減速してフィンスタビライザーを収納するという館内放送があった。

横揺れが始まってフィンスタビライザーの効果を実感できた。

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橘丸の進行方向右に鳥が沢山集まっていて、水面が時々しぶきが上がっていた。

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マグロのような大型の魚が小魚を水面に追い上げているようで、その小魚を狙ってオオミズナギドリやウミネコなどがあつまっているようだ。

オオミズナギドリは海面に飛び込まないので、水しぶきは魚が上げているのは大きな魚が跳ねているからだろう。

帰りの航路ではアホウドリが10羽、クロアシアホウドリが23羽、コアホウドリが6羽見ることができた。

往復でアホウドリ16羽、クロアシアホウドリ28羽、コアホウドリ6羽、合計50羽と大収穫だった。

昨年はアホウドリ23羽、クロアシアホウドリ13羽、コアホウドリ2羽、合計38羽だったからクロアシアホウドリが多かったという結果になった。

【観察した野鳥】
キジバト、コアホウドリ、クロアシアホウドリ、アホウドリ、オオミズナギドリ、ムナグロ、ウミネコ、セグロカモメ、トビ、ハシブトガラス、ツバメ、イソヒヨドリ、ハクセキレイ 13種

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