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2021/05/27

インクジェットプリンターの廃インクタンクを修理した

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10年使ってきたインクジェットプリンターのディスプレーに「廃インク吸収パッドが満杯になりました」という警告がでて全く動かなくなった。

インクジェットプリンターは、ノズルが詰まらないように空拭きして動き始めるので、無駄なインクを貯めておく廃インクタンクがあって、プリンターを横にしてもインクが流れ出さないように、中にフエルト製のインク吸収パッドが入っている。

インクジェットプリンターというのは、カートリッジのインクの何割かが無駄に捨てられていて、実際に印刷に使われるインクが少なくなっている。

そのインクパッドがインクを吸わなくなった時には交換が必要になる。廃インクタンクは内蔵されているためメーカーに送って交換してもらう必要がある。

メーカーは修理部品の保存期間を決めていて、残念なことにきたきつねのプリンターは古すぎて修理不可の扱いということだ。ということは、もうプリンターは使えないということになる。

最新の機種に買い換えようと思い、近くの大型電器店に行ってみたところ、プリンター売り場に展示品がいくつかしか並んでいなかった。店員に聞くとCOVID-19で在宅ワークの影響でプリンターが売れていて、在庫がなくなっているということだった。

展示品でもいいから売ってくれということで、今残っているのはメーカーから借りている展示品だけなのだそうだ。使い勝手の悪い機種は残っているけれど、それ以外は入荷待ちが1ヶ月を超えるとのことで、帰ってきた。

最近のインクジェットプリンターは、大容量のインクタンク内臓の機種が売れていて、結構高くなっていた。本体を安くしてインクで稼ぐビジネスモデルを転換しているようだ。

さて困ったということで、ネットを検索してみるときたきつねと同じ機種の廃インクタンクを修理したサイトがあった。見てみると、以前修理したノートパソコンに比べると簡単そうだったので修理してみることにした。

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早速、廃インクタンクにアクセスするためにプリンターを分解するころにした。無理に外そうとすると部品が壊れたりするので、チェックしながらの作業になる。

組み立てや修理しやすいように設計されているので、外すネジ類は非常に少ないし、コネクター類も間違いがないように色分けしていたりしていた。

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30分くらいで廃インクタンクを外すことができた。中はインクがたっぷりになっていた。最近のプリンターは廃インクタンクは外から開けられるようになってきていて、簡単にメンテナンスができるようだ。一々修理に出していたら、出す方は一定期間使えなくなるし、修理する方も楽になるということだろう。

吸収パッドを取り出して黒いインクが出なくなるまで水洗いして、軽く押して水分を減らし、乾燥することにした。こんな時に便利なのは100円ショップで売っているポリエチレンの使い捨て手袋で、これは一箱あると便利だ。

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今朝、吸収パッドが乾いたので、タンクに戻したところ、パッドが縮んでしまっていた。仕方がないので、工作用に取ってあった厚手のフェルトをたそれぞれのパッドの形状に合わせてカットして入れて、隙間が無いように組み立てて本体に戻した。

分解と逆の手順で取り外したパーツを戻し、コードを繋いで完成間近というところで、ネジが3本も余ってしまった。いつもはネジを外す時に写真を撮って、それぞれネジを別々にしておくのだけれど、あまりにも簡単そうだったので手を抜いたのが失敗だった。

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もう一度分解を初めたところで、3ヶ所ネジ止めを忘れていたところを発見できた。それほど終盤で外した記憶はなかったので、やはり最初のところだった。

組み立て終わってから、廃インク吸収パッドが新しくなったことをプリンターのマイクロコンピュータに教えなければいけない仕事がのこった。

一般には公開されていないメンテナンスモードに入る必要があるので、修理サイトを参考にいくつか試してなんとかデーターのクリアーに成功した。タッチパネルから数値を入力するとか修理サイトの手順とちょっと違っていた。

電源を入れて印刷してみると普通に動くようになった。買い置きのインクもまだ残っているし、新しいプリンターが手に入りやすくなるまでの期間はこれでしのげるだろう。

プリンターはボタンの組み合わせと長押しで修理の診断などに使えるようになっていて、過去の印刷状況のデータを見ることができた。10年間で13,000枚位印刷していた。年間1,300枚位なので、家庭用としては比較的よく印刷していると思う。

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