大洗苫小牧航路復路
今朝はちゃんと目覚ましをセットしたけれど、4時前に両足が攣って痛みで目が冷めてしまった。
どう動いても痛かったけれど、だましだまし着替えて、腰痛対策のコルセットを締めて準備完了。
5時前に甲板に上がりちょうど恵山岬を越えて津軽海峡に入った辺りから観察開始。
甲板に上がるとアドレナリンが出て、痛みを忘れてしまうのはいつものことだ。
今日はコアホウドリとクロアシアホウドリを分けて数えてみることにした。
観察をはじめてすぐにフルマカモメが船を追い越していった。
さんふらわの深夜便は平均時速40km位なので、海鳥にどんどん追い越されてしまう。
海鳥は昨日よりも多くなっていて、ハシボソミズナギドリを中心に途切れることなく姿を見続けることになった。
ヒョウキン(?)なキジバトが船に付いて南に向かって飛んでいて、どこに行くのだろう。
下北半島の中程から一気にハシボソミズナギドリの数が増え始めて、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリも混じってざっと見て数万羽が飛んでいるようで、これほどの数のミズナギドリを見たことはこれまで無かった。
アリューシャンでは1000万羽の海鳥が集まってくるらしいけれど、その一部を切り取った雰囲気を味わうことができた。
それが続いていて、途中魚がいるのだろうか何ヶ所か鳥山ができていた。
八丈島航路でもオオミズナギドリの群れが30分以上続くことがあったけれど、今回ほどの密度にはなっていない。
塩屋崎を過ぎた辺りで観察を終了した。全く飽きることなく鳥を見続けられて今回は大成功だった。
ハイイロミズナギドリとアカアシミズナギドリが、想像以上に多いのに驚いた。
コアホウドリとクロアシアホウドリを数えた結果は、コアホウドリが124羽、クロアシアホウドリが174羽の合計298羽と行きよりも多くなった。
4月に八丈島航路に乗ったときにはコアホウドリを探すほど少なかったのに、驚いていしまった。
今回のミズナギドリ類が多い原因は、福島沖の北部から北の岸寄りの海水温が低温で、イワシ、サンマなどが岸寄りのフェリーの航路近くまで寄ってきて、海鳥が集まってきたのではないだろうか。
フェリーの航路は海の広がりから見ると細い糸のようなもので、それと鳥がクロスしてくれないと出会いが無いわけで、不運なときには一日甲板の上にただ座っているだけのときもある。
途中、カマイルカ、アシカ、キタオットセイなどにも出会うことができた。
船室に戻って、荷物をまとめ、着替えてから、夕食を食べて、帰りの車の運転に備えて仮眠。
大洗フェリーターミナルについてホッとした。
今回はもう出会うことのないほどの幸運に恵まれ非常に満足できる航路観察になった。水戸の旅行代理店に少人数のツアーをセットしてもらったので、船賃も格安だったので
【観察した野鳥】
キジバト、シロエリオオハム、コアホウドリ(124)、クロアシアホウドリ(174)、アホウドリ(3)、フルマカモメ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、ヒメウ、ウミウ、ミユビシギ、アカエリヒレアシシギ、ハイイロヒレアシシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、オオトウゾクカモメ、シロハラトウゾクカモメ、ウミスズメ、ウトウ 21種
復路のハイライトは、ハシボソミズナギドリの大群が海面一杯に広がって飛ぶ姿だった。
目印として船を入れてとてみたけれど、黒い点が全てハシブトミズナギドリで、中に他のミズナギドリが混じっている。
手前から奥の方まで鳥が飛んでいた。数えられないけれど数万羽が飛んでいたようだ。
魚がいる場所では鳥が固まって魚を獲っているようだった。
この大きな群れも久慈沖までで、それから南はオオミズナギドリを中心にハイイロミズナギドリやアカアシミズナギドリが多くなっていた。
帰路もオオトウゾクカモメが複数出現した。
オオトウゾクカモメ
オオトウゾクカモメが急降下したので見てみると、水面にいたハシボソミズナギドリに襲いかかった。
大きさの違いが明らかで、南極ではペンギンの子供を食べるようなので、非常に凶暴のようだ。
久しぶりにフルマカモメを見ることができた。
トウゾクカモメが3羽飛んでいた。
ウミスズメも見られた。
アホウドリの足輪が見えたけれど、番号は読めなかった。。
アホウドリの若鳥も見た。
クロアシアホウドリは非常に多かった。
一ヶ所に7羽のクロアシアホウドリが浮いてた。
コアホウドリも多く、あまり近くないのでほとんど撮らなくなってしまった。
ハシボソミズナギドリの若鳥。成鳥は換羽が始まっていて、白い部分が目立っていた。
ハシボソミズナギドリの糞が偶然写っていた。
夏羽のシロエリオオハム
ハイイロヒレアシシギの群れも多く見られた。
ウミウの群れにヒメウも混じっていた。
オオセグロカモメ
キジバトが船に付いてきていた。
カマイルカ
イシイルカ
キタオットセイが手を振ってくれた。
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