中華双眼鏡の冒険
今日は「議会開設記念日」、「ダンスの日」、「パレスチナ人民連帯国際デー」。
強い南風が吹いて、気温が上昇して21度を越えた。散歩していても汗ばむほどだった。
25年使い続けて白内障になってしまったライカの双眼鏡8×42BAは、紆余曲折があったけれど、ライカの修理拠点のあるポルトガルに旅立つことになった。
ライカの30年保証で無償修理がどれだけのものか、怖いもの見たさ半分で修理を依頼してみた。
実際には、ポルトガルで点検、有償部分があれば見積もりが出て修理が始まることになる。修理費が高ければ修理は中止してそのまま帰国することになる。
修理することになると2ヶ月から3ヶ月かかるようなので、双眼鏡がないとこまってしまう。
現在は、散歩用に使っているビクセンのアトレック HR8×25WPを使っているけれど、小さな双眼鏡に慣れていないし、暗い、目幅の調節が動いて使うたびに調節しなければならないなど、イライラすることばかりでなんとかしなければということで、双眼鏡を買うかと言うことになるのだけれど、ライカの修理費を考えると国産のちょっとましな双眼鏡を買うのは無理という結論になった。
ということで、安い中国製の双眼鏡を試してみることにした。中国製の双眼鏡メーカーにはSVBONYやGoskyなど知られているメーカーはあるけれど、ちょっと冒険することにして、スペックを比較してUSCAMELの双眼鏡UW035(10×42)を選んでみた。
購入時は、ブラックフライデーで4200円だったけれど、今は値段が上がっているようだ。
10倍にしたのは、対物レンズ径42mmには10倍しかなかったからということだ。
双眼鏡が届いたので、外観を確認したところは、粗悪な感じは全くなく、デザインも普通で安心した。
接岸レンズを少し離してみると、内部の反射処理の状態がわかるということで見てみたところ、普通のようだ。光の漏れがないのはツアイス以外、S社を含め多くの双眼鏡で見られるようで、程度の問題のようだ。
双眼鏡が届いてから、違う環境条件で実際にバードウォッチングに使ってみた。
結論から言うと、国産の中級クラスと同じくらいで、通販サイトのレビューを読んで予想していたことを大きく裏切られたということになる。
晴天の日中や明るい条件であれば問題なく、見ることができるが、曇天や夕方などの暗い条件、逆光、半逆光では識別が厳しかった。
暗い条件、逆光、半逆光などの条件は上級クラス以外の双眼鏡では非常に見づらくなるのは普通なので問題ないといえる。
藪やアシ原などの入り組んだ条件の場合には、EDレンズを使っていないし、解像度が低いのでやはり識別は厳しかった。これも中級クラスの双眼鏡でも同じようなものだ。
ということで、つなぎに使うにはなんとかなりそうだ。ただ、倍率が8倍に慣れているので、10倍だと視野が狭いので慣れるのに時間がかかるかもしれない。
ホームセンターやディスカウントストアで売られている廉価版の双眼鏡では、像の歪み、周辺光量の不足や色収差の補正ができていないために中心部しかはっきり見えないとが、像のにじみ、像の周辺が虹色に見えるといったことがあるのだけれど、この双眼鏡は目立った問題はない。
性能を比較してみた。参考までに現在使っているアトレックの10倍も並べてみた。
USCAMEL UW035 10×42 |
Vixen ATREK HR8×25WP |
Vixen ATREK HR10×42WP |
|
倍率 | 10倍 | 8倍 | 10倍 |
対物レンズ有効径 | 42mm | 25mm | 42mm |
プリズム材質 | BaK4 | BaK4 | BaK4 |
プリズムタイプ | ダハプリズム | ダハプリズム | ダハプリズム |
コーティング | FMCコーティング | PFMマルチコート | PFMマルチコート |
実視界 | 5.8度 | 7.5度 | 6.2度 |
見掛視界 | 55.3度 | 56.9度 | |
1000m先視界 | 101m | 131m | 108m |
ひとみ径 | 4.2mm | 3.1mm | 4.2mm |
明るさ | 17.6 | 9.6 | 17.6 |
アイレリーフ | 15mm | 15.0mm | 16mm |
至近距離 | 約1.2m | 約1.3m | |
眼福 | 58~75mm | 約57-75mm | 57~75mm |
防水性 | 防水 | 防水 | 窒素ガス充填で防水仕様 |
材質 | マグネシウム | アルミダイキャスト | アルミダイキャスト |
大きさ | 15.7 x12.8x 5.5 cm | 10.9×11.9×4.0cm | 13.6×12.9×5.3cm |
重さ | 560g | 360g | 705g |
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