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2023/04/18

ライファー(Lifer)とライフリスト(Life List)

2、3年前に野鳥の会茨城県の支部報に投稿したのだけれど、編集担当者が理解できないということで戻された原稿がでてきたので、発表する場がないのでここに載せておこうと思う。

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 バードウォッチングの仲間の間で、ライファー(Lifer)とライフリスト(Life List)という言葉をよく聞くと思います。

 Liferを辞書で引くと終身刑囚とでてくるので、バードウォッチングとどのように関係するか分からないという話があります。バードウォッチングの世界ではライファーというのは、初めて見た鳥という意味になります。だれでも生まれてはじめてや稀にしか見ることのできない鳥を見た時は嬉しくなります。「今日見た鳥はライファーでした」とか「〇〇はライファーです」というように使います。

 同様にライフリストというのは、一生のうちで見た鳥の記録になります。ライフリストはあくまでも趣味の世界のことなので日本国内だけとか茨城県内だけといったように自分で定義を決めて楽しむことになります。「私のライフリストは日本国内で300種です」、「ライフリストは何種ですか」というように使います。さらに、一年間に見ることのできた鳥のをイヤーリスト(Year List)といいます。

 日本産野鳥の種数は、日本鳥学会の日本鳥類目録(改訂第7版)に掲載されたの633種とすることが多いのですが、鳥類目録は採用基準が厳しかったり、数年に一回しか改訂されないので載っていない種もあるので、個人の記録なのでその辺りは自由にということになります。

 鳥類目録に掲載されていても、絶滅した鳥は見ることは不可能ですし、過去に一回とか数回といった鳥、特定の場所にしかいない鳥は見るのが非常に難しいので、ライフリストで500種を超えることはなかなか難しいものです。そのため500種を目標にしているバードウォッチャーは多いようです。

 現在、探鳥会で配布しているチェックリストの裏側に日本産野鳥633種のリストが印刷されていて、その中で茨城県内で記録されたが太字になっています。茨城県内の記録は400種を少し超えていて、年間では160種近くが観察されていますので、茨城県内ライフリスト300種とイヤーリスト150種に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 バードウォッチングの盛んなアメリカでは、アメリカバードウォッチング協会(ABA)主催でBig DayとかBig Yearといってアメリカ国内で一日や一年間に何種見たかを競うイベントとが行われています。このBig Yearをテーマにした書籍や映画も作られています。Big Yearの記録は2019年の839種となっています。

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