最近のアメリカの遺体処理法
今日は「リメンバー・チェルノブイリ・デー」、「国際盲導犬の日」。
早朝から夕方まで雨の一日。
こぎつねとまごぎつねを病院に連れていって半日終了。
ナショナル・ジオグラフィックスのニュースを見ていたら、アメリカで火葬で発生する二酸化炭素や土葬による環境への影響を低減するために、土葬や火葬よりも持続可能な様々な埋葬法が米国で認められつつあり、死んだ後も環境への負荷を減らすために、従来とは異なる埋葬法を希望する人が増えているという記事が出ていた。
火葬は1回に付き平均約240キロの二酸化炭素を排出し、エンバーミングに使った保全液のほか、ペースメーカーや歯の詰め物といった人体に埋め込まれた人工物も一緒に燃やされ、有毒物質を排出するということだ。
人の遺体を堆肥化する「堆肥葬」、アルカリ性の水溶液で遺体を火葬並みのレベルまで分解する「水火葬」、防腐処理をしない自然葬、グリーン葬などが使われるということだ。
水火葬は28州、堆肥葬は6州で合法化されているという。
水火葬というのはアルカリ加水分解によるもので、遺体は分解されて骨だけが残り、遺族は遺骨を受け取ることができる。
堆肥葬は密閉された容器のなかで、木片や藁などの天然素材で遺体を覆い、ファンを回して容器に酸素を送り込み、容器を定期的に回転させて、微生物の働きで遺体を分解し、残った骨も粉砕して分解、完成した0.8立方メートルほどの堆肥は、家族が持ち帰って使用するか、環境団体に寄付されるらしく、1973年のアメリカ映画「ソイレント・グリーン」を思い出させるような遺体処理方法だ。
水火葬にしても堆肥葬にしても、日本ではなかなか受け入れられないかもしれない。アメリカという国の特殊な例なのか、キリスト教の死生観と関係があるのかよく理解できない。
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