三宅島探鳥記
漁船が出港していった。
迎えのレンタカー屋の車で事務所までいって手続きをして、最初にウチヤマセンニュウを見るために伊豆崎灯台に向かった。
現地に着くと、灯台の周りをアマツバメが飛び回っていたので、ゆっくり観察。
一段落して、東屋で朝食を摂りながら、アシ原で囀っているウチヤマセンニュウを見ていた。
東屋の前のアシ原からウチヤマセンニュウの巣立ちびなが目の前に出てきた。
巣立ちびなに親が餌を持ってきて食べさせるところを観察できた。
シチトウメジロも群れが移動していた。
アカコッコ館の駐車場に移動して、向かい側の小道を歩いていくと、見ずらいけれどタネコマドリ、モスケミソサザイ、イイジマムシクイの囀りが両側から聞こえてきた。
カラスバトの声が聞こえていたけれど、道の両側は林で見えなかった。道の一番奥の開けたところで、探してみると逆行だけれどカラスバトが枯れ木に止まっているのが見えた。
少し離れていたので、じっくり観察することができた。
途中、イタチが道の真ん中に出てきて、どんどんこちらに向かって来た。
明日葉の畑があった。
アカコッコ館が開館するまで時間があったので、大路池を一周することに
池には、バン、ウミウ、ゴイサギ、チュウサギなどがいて、頭上にミサゴが出現した。
ヒキガエルの幼体が沢山いて、大分大きくなっていた。
オオノコメエダシャクの幼虫が糸で下がっていて、顔の前に糸を団子に纏めながら上に登っていた。
イモムシを咥えたシチトウメジロがでてきた。
途中、アカコッコには何度も出会ったけれど、ゆっくり止まってくれなかった。
オーストンヤマガラは2度しか見ることができなかった。スダジイにスダジイタマバエが大発生して花芽にムシコブを作りドングリができなくなっていて、ドングリが主食のオールトンヤマガラが激減しているらしい。
アカコッコ館の観察スペースでアカコッコを待っていたけれど出てこなかった。
メジロが近くで騒ぐので見ると、巣立ちびながトレンチの中に落ちてきていた。
レンジャーに連絡して外に出してもらったところ、親が誘導して離れた場所に誘導していった。
離れた場所まで移動したところで親が餌を与えていたので一安心。
親子3匹が並んで一休みして、奥のブッシュに入っていった。
草の中をみるとタネコマドリの巣立ちびながいた。
親鳥が餌を運んできて、奥の方に連れて行った。
離れたところに連れて行って、給餌して奥の方に連れて行った。
他に情報はないようなので、時間になったので、レンタカーを返して錆ヶ浜港まで送ってもらった。
昼食を摂ってから、この時期はメリケンキアシシギが見られそうなので、港のテトラポッドを探していると、仲間がメリケンキアシシギを見つけた。
2羽いるようだった。メリケンキアシシギは、キアシシギよりも渡りが少し遅いようだ。
八丈島から戻ってきた橘丸が入港してきた。
橘丸は定時に出港して、今朝ウチヤマセンニュウとアマツバメを観察した伊豆崎を通過して、ブリッジで海鳥観察を開始。
島を出て少しの時間はオオミズナギドリとハシボソミズナギドリが群れていて、遠くにクロアシアホウドリが見え、一瞬だけれど若いアホウドリも見ることができた。
いつもは海鳥が群れている伊豆大島沖に入ると鳥影はまばらになってしまい、暇な時間が過ぎていった。
野島崎を過ぎて東京湾に入ってから、海鳥の群れが見え始め、オオミズナギドリに混じりアカアシミズナギドリやハイイロミズナギドリを見ることができた。
小さな漁船の周りに海鳥の群れが着いていた。
三浦半島の向こうに富士山が見えた。
いつもは、東京湾に入ったところで鳥見は終了するのだけれど、鳥が少なかったので第二海堡やベイブリッジなどが見える富津岬までブリッジにいることになった。
疲れてしまったので、船内に戻り軽く夕食を食べて一休み。
定刻に竹芝桟橋に到着。下船を待っている時に、案内所の前に双眼鏡を持ってカモメに囲まれている橘丸のマスコットがあった。
八丈島航路ではカモメはめったに見られないので、ウミネコかオオミズナギドリやアホウドリにすればよかったのに。
別の壁に、東海汽船のさるびあ丸、橘丸などの船をモチーフにしたマスコットの絵が飾ってあった。
三宅島では、バードウォッチャーが宿泊や食事、お土産などでお金を使わないので評判が悪いらしいけれど、日帰りで鳥は見ることができるし、食事する場所がよくわからなかったり、魅力的なお土産がなかったりしているのも原因のような気がする。
【観察した野鳥】
キジバト、カラスバト、クロアシアホウドリ、アホウドリ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、アカアシミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、ウミウ、ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、バン、ホトトギス、アマツバメ、メリケンキアシシギ、ウミネコ、トウゾクカモメsp、カツオドリ、ミサゴ、コゲラ、ハシブトガラス、オーストンヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、コシアカツバメ、ウグイス、イイジマムシクイ、シチトウメジロ、ウチヤマセンニュウ、モスケミソサザイ、アカコッコ、タネコマドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ 36種+コジュケイ
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