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2023/06/13

弘兼憲史:死ぬまで上機嫌。

同じ団塊の世代の漫画家弘兼憲史さんが書いた終活についての本があったので読んでみた。

弘兼さんは、ビッグコミックオリジナルで連載『人間交差点』やビックコミックで連載中の「黄昏流星群」を読んでいて共感できることが多かったけれど、この本の死生観や宗教観が非常に似ていてびっくりした。

サラリーマンを対象としているので、微妙な違いがあるけれど、きたきつねが考えて実践していることとほぼ同じことが書かれていて安心した。

ひとは死ぬ予定が決まっていないので、いつ死んでもいいように、周りに気兼ねとか遠慮とか考えずに、覚悟を持って人として醜くないようにしながら自分の思うままに暮らしていくことなのだろう。

そうして、死んだ先は、ゴミとして捨てられても、大仰な葬儀が行われても自分はあずかり知らないことだから、何も考える必要はないだろう。

目次
はじめに

序章 いよいよ死に支度
 人生はゴールがわからないからおもしろい
 「媚びない」と「嫌われない」を両立させる
 ダメな年寄りの振り見て我が振り直せ
 8割の人は認知症で晩年を生きることになる
 仕事中に死ねるなんてうらやましい
 「まあ、これでいいか」と思える人生

第1章 妻に依存しすぎるな
 夫は存在するだけでストレス!?
 妻とはつかず離れず
 料理くらい、自分で
 難しく考えなくていい
 サラリーマン時代の経験が活きる
 片づけや掃除こそ男の仕事
 一人暮らしを「妄想」してみる
 一人の時間を楽しむコツ
 一人旅で「一人力」を磨く
 大変なときこそ笑ってしまえ
 死ぬ順番が回ってきただけ
 「孤独死=不幸」は間違った決めつけ

第2章 友人を捨てろ
 友人は5人もいれば十分
 年賀状、お中元・お歳暮はもうやめた
 70歳で同窓会をやめた
 人と比べるから苦しくなる
 男女のグループで刺激を得る
 70代にとってのセックス
 「パートナー婚」がいい
 麻雀のすすめ
 一人でオタク道を進め
 肩書き抜きで地域とつき合う

第3章 墓なんていらない
 死んだらすべてが終わり
 葬式も戒名もいらない
 お墓もいらない
 故郷は記憶にあるだけで十分
 親戚づき合いもほどほどに
 持ち物を処分して執着や見栄と決別する
 「捨てられない人」の最終手段

第4章 お金なんて残すな
 子どもにお金を残しても
 自立を促すのが親の役割
 自分のお金は使い切る
 縮小を楽しもう
 人目を気にしていたらお金は消えていく一方
 持ち家を手放すという選択
 節約をゲーム化して楽しむ
 コンビニグルメで満足する境地
 置かれた環境で楽しみは見つかる
 忙しすぎてボケているヒマがない
 「好きなこと×スキル」は仕事になる

第5章 家族に死に様を見せろ
 死をタブー視するな
 死に様を見せることが最後の社会貢献
 「在宅専門医」を創設せよ
 在宅死に必要な「覚悟」
 延命治療は不自然であり残酷
 自分の延命措置を宣言しておく
 いよいよ「安楽死」と向かい合う時代
 「エンディングノート」のすすめ
 遺言書を毎年新しく書き直す

終章 団塊の世代が伝え残すべきこと
 「企業戦士」と「ささやかな幸せ」
 最後の影響力を見せつけるとき
 「有償ボランティア」をしよう
 とにかく人のせいにするな

おわりに

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