ALPS処理水の海洋放出の問題点
今日は旧暦7月15日で「盂蘭盆」、「富士山測候所記念日」、「冒険家の日」。
天文学的な満月は明日の午前10時半頃だけれど、月の入は午前5時頃なので見ることはできない。
ということで満月11時間前の月を撮ってみた。
残念なことに薄雲が出ていて雲を通しての月になってしまった。
福島第一原発のALPS処理水の海洋放出が始まっているけれど、ALPS処理水がトリチウムしか入っていないので原発の冷却水と同じものだという印象操作が行われている。
ALPS処理水は、環境省や復興庁のHPに「タンクに貯めている水の約7割にはトリチウム以外にも、規制基準以上の放射性物質が含まれていますが、実際に処分を行う際には、これらの放射性物質が規制基準以下になるまで繰り返し浄化処理を実施する予定です 」というようにトリチウムだけではなく多様な核種が含まれている。
政府や東電はこのことに全く触れずに、海洋放出されるALPS処理水に含まれる核種とその残存量について公表を避けている。
全く安全ならば、その数値を公表して説明すればいいはずではないだろうか。
それに加えて、ALPS処理水の海洋放出は今後30年続くということになっているが、福島第一原発の中に残っているデブリの取り出しの見通しが全く立っていないし、廃炉作業が終わるまで汚染水は出続けるのだから原発の廃炉作業の工程も未定な状態で30年で終わるのであろうか。
ALPSによる汚染水の処理には放射性物質を取り除くために吸着剤が使われるということだけれど、それには高濃度の放射性物質が取り込まれていてこれらの処理をどうするかも示されていない。
ALPS処理水を海洋放出を延々と続けるのであれば、処理水に含まれる放射性物質は少ないとしても長期間にわたり海洋に蓄積される総量やその危険性について検討されていなのではないだろうか。
さらに、日本政府はIAEAの報告書でALPS処理水の海洋放出を認めたように解釈しているが、報告書に「海洋放出の方針を「推奨するものでも承認するものでもない」との記載があることは無視されている。
これも将来問題となるだろう。
| 固定リンク
コメント