今日は「太陽暦採用記念日」、「119番の日」、「ギネス世界記録の日」、「ベルリンの壁崩壊の日」。
昨日立冬というのに、まだ最高気温が20℃以上の日が続いている。快適なのはいいけれど季節感がなくなってしまいそうだ。
一日自由時間ができたので、行きたいと思っていた国立歴史民俗博物館で開催中の企画展示「陰陽師とは何者か」を見にでかけた。
陰陽師が古代から明治維新まで変化しながら日本人の生活の中に入り込んだ陰陽道についての展示で、非常に密度が濃い内容で、解説をしっかり読みながら回ったので、久しぶりに3時間近くかかってしまった。陰陽師は映画や漫画の安倍晴明のイメージが強いので占い、呪詛の部分ばかりが強調されがちだけれど、病気や自然災害の原因などが分からない時代には、魔物や物の怪の仕業と考えられるのは普通でそれに対抗する存在だったかもしれない。
古代から陰陽師の役割は暦を作ることもあって、それは近世、近代になるとその役割が強くなってきたというのは興味深かった。
明治維新で新暦が採用され、旧暦が廃止されるまで陰陽師がいたとは知らなかった。
陰陽師について網羅的、系統的な解説と展示があり、興味深い内容が多く、大満足だったけれど、情報量が多く非常に疲れた。写真撮影ができなかったのは残念だった。
博物館の展示を見ていつも思うのだけれど、紙に墨で書かれた資料の保存性は素晴らしいということだ。デジタル技術は素晴らしいけれど、数百年とか千年後もデジタルデータが残るかといえば、記録媒体やフォーマットの永続性を考えると無理だろう。
デジタルのデータは今のものでしかないということで、未来に残すことのできるデータは紙と墨に限られるのではないだろうか。
この時期は、くらしの植物苑で「伝統の古典菊」の展示があるので見にいったけれど、開催から10日位だったので菊の花がまだ咲き始めたばかりだった。
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