ちょっとだけ霞ヶ浦中岸
今日は二十四節気の「雨水」、七十二候の「土が潤い起る」、「万国郵便連合加盟記念日」、「プロレスの日」。
曇り空だったけれど強い南風が吹いて気温が18℃を超えた。
ちょっと見たい鳥があったので、霞ヶ浦中岸に行ってきた。
風の影響で湖面は波立っていて時折雨がパラついていてあまり良い条件ではなかった。
霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生事業で突堤や潜堤が造成された沖宿の人工ワンドの沖に風邪を避けて湖岸線に集まっているカモの中にニシヒシクイ(旧オオヒシクイ)が1羽浮かんでいた。
IOC(国際鳥類学会議)では、従来のヒシクイとオオヒシクイをヒシクイはそのままヒシクイ(Tundra Bean Goose)オオヒシクイはニシヒシクイ(Taiga Bean Goose)と2種にわけることになっている。
稲波干拓のニシヒシクイは12日に北帰行したということだけれど、この個体がはぐれた個体なのか別個体なのかは不明。
沖宿のアシ原の上をチュウヒが飛んでいた。このエリアでチュウヒは見たことがなかったので、珍しいかもしれない。
川尻川近くの杭の上にセグロカモメとシロカモメがいた。
シロカモメは以前から左目に怪我があるように見えたが、目の前の羽がくぼんでいるようだ。
崎浜の湖面にホオジロガモの群れがいて、頻繁に潜水を繰り返していた。
スコープで探して見たいと思っていた鳥がいた。
コサギが2羽シンクロするように同じ姿勢とタイミングで餌を獲っていた。
トビが大きな魚を下げて飛んでいた。ずいぶん大きい魚だけれど、ミサゴから奪ったのではないだろうか。
【観察した野鳥】
オオヒシクイ、オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、コガモ、ホシハジロ、メジロガモ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、セイタカシギ、タシギ、ユリカモメ、シロカモメ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、チュウヒ、ノスリ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ 45種+ドバト
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コメント
>> IOC(国際鳥類学会議)では、従来のヒシクイとオオヒシクイをヒシクイはそのままヒシクイ(Tundra Bean Goose)オオヒシクイはニシヒシクイ(Taiga Bean Goose)と2種にわけることになっている。
IOC の最新版 v14.1 では以下のようになっています.日本鳥類目録 v8 ドラフト版との差異も( )で示します.
Anser fabalis, Taiga Bean Goose (ヒシクイ)
Anser fabalis middendorffii, 英名無し (亜種オオヒシクイ)
Anser serrirostris, Tundra Bean Goose (A. fabalis serrirostris 亜種ヒシクイ)
Anser serrirostris rossicus, 英名無し (A. fabalis rossicus 亜種ヒメヒシクイ)
IOC ではもうだいぶ前から A. serrirostris は独立種ですが,日本鳥学会は今年改訂予定の v8 でも亜種のままにするようです.ただし改訂作業がかなり迷走しているのでどうなるかまだ分かりません.亜種オオヒシクイは IOC でも亜種のままです.
投稿: 俊(とし) | 2024/02/20 07:32
俊さん
コメントありがとうございます。
Facebookの「日本語鳥名リスト」ではIOCのv13.2を使っています。メンバーが作った日本語の種名リストにはオオヒシクイがないので、Taiga Bean Gooseのニシヒシクイとしました。
種がスプリットするのはバードウォッチャーとしては座してライフリストが増えるのでありがたいのですが、IOCと鳥学会の目録の乖離はどうなるんでしょう。鳥学会の目録の改訂は間隔が長すぎて次の時には私は生きてません。
昔作成に協力した「世界の鳥の名前と最新の分類を検索」は意外と便利です。
https://www.bird-index.info
投稿: きたきつね | 2024/02/20 21:24