国立科学博物館の特別展「和食」
今日は「重ね正月」、「二月礼者」、「テレビ放送記念日」。
あっという間に1月が終わり2月になってしまった。
南西から温かい風が吹き込んで気温が上昇して4月上旬の陽気となった。
見に行きたいと思っていたがなかなかタイミングが合わずに行けていなかった国立科学博物館で開催中の特別展「和食」にようやく行くことができた。
常磐線に乗るのは去年の11月、上野駅に降りるのは7月以来だった。国立科学博物館と東京国立博物館を見てから秋葉原にいってジャンク通りや秋月電子などを回って来ようと思っていたけれど、科博の特別展で間欠跛行がでてしまい、だましだまし東博でポイントを回っただけでギブアップで帰ってきた。
ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」を食材、和食の成り立ちの歴史、多様な和食、和食の調理道具、個人にとっての和食、和食の未来で構成されていて、和食を多角的な視点から見せるという内容だった。
食というのは、土地の自然環境と利用できる食材などを食べるために工夫を加えることで出来上がって来たということがよく分かる展示となっている。
最初に日本の水が軟水で、海外に多い硬水と違い、色々なものが溶け出しやすいことから出汁の文化が生まれたことが原点にあることがわかる。
食材としてキノコ、山菜、野菜、魚介類、海草とそれを加工する発酵技術、出汁の秘密が展示されていた。
各種マグロの実物大模型は迫力があった。
各種キノコや毒キノコ、松露などのキノコの展示
多様な地大根は全く知らないものも多数あった。
化学調味料の原点になる池田菊苗先生が抽出したグルタミン酸の第一号は非常に珍しい。
縄文時代から弥生、奈良平安、鎌倉室町、豊織、江戸の各時代を経て和食が出来上がり現代に繋がっている。
中でもウナギの蒲焼の原点である蒲の穂のように作られた蒲焼のサンプルが興味深かった。
最後の辺りにウナギの人工孵化のレプトセファルスが水槽で泳いでいた。
食とは関係ないけれど、模型や食品サンプルが良くできていてものづくりが好きなきたきつねには非常に参考になった。
入場料が2,000円と大幅値上げだったことと、チケットがQRコードの印刷された紙で、以前のように記念に取って置けるようなカラー印刷のチケットが無くなってしまったのが寂しかった。
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