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2024/05/17

紅花資料館や山寺など

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今日は「世界電気通信記念日」、「生命・きずなの日」。

昨日の夕方から荒天となり、夜中に風の音で何度も目覚めるほどの大荒れとなった。

天気予報では日本海側は強風の雨ということで、予定していた羽黒山の出羽三山神社に行くのは中止して、庄内から一気に月山越えで山形市方向に行くことした。

横殴りの雨の中、自動車専用道や高速道路は70km/hの速度規制がかかっていて、景色を見るどころでなかった。

山間部を抜けて内陸部に入ると雨は止み、風も弱くなったので一安心。

最初の目的地は河北町の「紅花資料館」で、江戸時代中期に紅花商を営み財を成した旧堀米四郎兵衛家の屋敷を資料館にした施設で、古い歴史のある最上紅花に関する歴史、生産方法、紅花をつかった製品、藍染めに関する資料、武器や生活用品および古文書などが展示されていた。

敷地面積が1.5haほどと広く、すべてを見るのは時間的に無理だった。

古い建物が沢山あったらしいけれど、老朽化して整理したということだけれど母屋、武者蔵などや新たな展示施設の紅の館、工房、ガラス温室などが建っていた。

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座敷蔵・母屋やなどの展示品は撮影禁止だった。

紅の館は新しい施設で、紅花に関する歴史、生産、流通、京都との交易や伝えられた文化などの関係資料が展示されていた。

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紅花から作られた紅餅

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紅花の染料での染色の見本

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紅花生産のジオラマがよくできていた。

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藍の生産もされていて、それに関する展示もあった。

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昼近くなったので、山形の郷土料理になっている「冷やしラーメン」を一度食べたいと思ったので、近くで食べることのできるラーメン店を検索して行ってみた。「冷やしラーメン」は冷やし中華とは違い、ラーメンを冷たくしたもので、冷たいスープに茹でた麺を冷やしていれたものだ。

食べた感想としては、冷やし中華よりも美味しいけれど、温かいラーメンのほうが好きかもしれない。

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山寺に行く前に、お土産を見に「道の駅寒河江 チェリーランドさがえ」に寄ってみた。ここは東北最大の道の駅らしい。

買い物の後、隣接の「さくらんぼ会館」で手作りアイスクリームを食べることにした。以前よりも種類が少なくなっていたけど、さくらんぼのシーズンが始まったのでさんくらんぼと黒ごまのアイスクリームの二色盛りを選んだ。この手作りジェラートは飛島探鳥の帰りには必ず食べたものだ。

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米沢在住のペーパークラフト作家中村隆行さんの作品展が開催されていたので、見てきた。昭和の暮らしを紙で作ったジオラマで表現した作品でとても懐かしかった。ペーパークラフトの作成方法も紹介されていて、作りたくなってしまった。

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天気が良くなってきて青空も見えてきたので、山寺に向かった。山寺に着いて、橋を渡って駐車場に行こうとしたが通行止めだった。仕方がないので、すぐ近くのお土産店の駐車場に店の人に断って入れて、山寺に向かった。

道を歩いていると、人が沢山集まっていたので、話を聞くと日枝神社の祭礼でお神輿が石段を降りてくるのを待っているということだった。偶然の出会いは大切にということで、待つことにした。神主を先頭に、修験者や鼻高面などが急な石段を降りてきた後にお神輿が三基白装束の担ぎ手によって降りてきた。

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行列はきたきつねたちが来た橋の方まで進んでいった。

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その後、お神輿を担いで走るのが行事らしく、三度すごい勢いで道路を走ってきた。

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そこから宝珠山立石寺の奥の院に向かった。途中、日枝神社を参拝して1015段の階段を登ることにした。

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山門を抜け一段一段石段を登るのだけれど、久しぶりの階段は非常にきつくて何度も休みながらなんとか奥の院に到達できた。途中で戻る訳にも行かず黙々と登るしかなかった。

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転ばないように注意して下山した。下から見ると高いところに宇堂がみえていた。

折角なので、山寺芭蕉記念館に寄ってみた。橋のところの案内板には750mと書いてあったけれど、歩く元気がなかったので車で移動したが、結構な登り坂で車にしてよかった。

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今、集英社の月刊誌「青春と読書」で関口 尚の「芭蕉はがまんできない ─おくのほそ道随行記」が連載されているのを読んでいたので、展示をみてもよく分かって楽しかった。

連載の方は奥の細道に随行した曽良の視点から書かれたもので創作だけれど俳句の世界も面白そうだ。といってもきたきつねにはそのような才能は皆無のようで残念なところだ。

夕方になってしまったし、ホテルの駐車場も先着順らしいので、予定を早く切り上げて、山形市内に向かうことにした。

ホテルにチェックインして、山形駅周辺を散歩して夕食をとることにした。一度、山形駅に来たことがあって、そのときは駅前周辺は人も少なく何もなかった印象だったけれど、夕方で学校帰りの高校生や勤め人が歩いていて比較的賑やかだったけれど、居酒屋のようなところが多く酒を飲まないので駅ビルに戻ってみた。

コンコースに酒田に本社がある平田牧場のレストランがあったので、豚カツを食べることにした。平日限定ハッピータイムということで三元豚とんかつ膳が格安で提供されていたのでそれを頼んでみた。ごはん、味噌汁、キャベツはおかわり自由ということだけれどきたきつねたちには無用。

カツも柔らかく、十分満足できた。

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【その後】

家に帰ると月刊誌「青春と読書」の6月号が届いていて、関口 尚の「芭蕉はがまんできない ─おくのほそ道随行記」で芭蕉達は平泉から尾花沢を抜け山寺を通過する場面が掲載されていた。

山寺で芭蕉が「山寺で岩にしみつく蝉の声」と詠んだ句を中腹まで下りたところで休んで「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と作り直した場面が書かれていて、小説とほぼ同時進行だったと思い、何故か嬉しくなった。

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