国立科学博物館の特別展「鳥」
先週のジャパン・バード・フェスティバルに合わせたように先週の2日土曜日から始まった国立科学博物館の特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」を見にでかけた。
開館少し前に着いたけれど、もう人が並んでいた。Webで前売り券を買ってあったので入場の列に並んだ。チケット売場は9時前に空いていたけれど、Webでチケットを買っている人が多いようで、購入するひとは少ないようだ。
待っているとジョウビタキの声が聞こえてきて、スタッフの人も「ジョウビタキが見えます」というのだけれど、皆さんあまり興味がないようだった。
平日は「キヤノン×鳥展 コラボカレンダー」が先着200名に配布されていたので、貰うことができた。
科博ではこれまで鳥をメインにした特別展は初めてで、会場は8エリアに分かれていて、鳥類の起源から始まりゲノム解析による最新研究で進化系統が紹介され、それに従って目毎に剥製の展示と解説、「鳥の秘蜜」ということでトピックスの解説など盛りだくさんだった。
2600万年前に生きていた翼開長7mの鳥「ペラゴルニス・サンデルシ」の巨大な生体復元モデルは迫力満点。
ペラゴルニス・サンデルシの化石
日本の固有種と絶滅種、日本鳥類目録でスプリットした鳥の紹介。
飛び方のちがいによる翼の形の剥製による紹介
トビの羽の全部を見せていた
分類の目毎に鳥を紹介していて、キィウィの卵の展示はよかった。
古口蓋類と新口蓋類の頭骨の比較
日本鳥類目録第8版の分類の目毎に鳥を紹介の剥製の数は非常に多い。
ペラゴルニス・サンデルシに比べるとワタリアホウドリが小さく見える。
渡り鳥の追跡機器は見たことがないし小型化の状況が分かった。
シジュウカラの方言の話、ルリカケスが種分化して大陸のカケスの起源になっていること、雌雄の産み分けなど「鳥のひみつ」の展示は知らないこともあって良かった。
剥製標本が沢山展示されていたが、我孫子の鳥の博物館の剥製標本は特別展が終わってもいつでも見ることができるので、おすすめだ。
バードウォッチャーとしては、生きている鳥を見るほうが楽しい。
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