歴史民俗博物館:企画展「歴史の未来」
今日は七十二候の「地始めて凍る」、「パンの日」、「洋服記念日」、「皮膚の日」。
歴史民俗博物館で開催中の企画展「歴史の未来ー過去を伝えるひと・もの・データ」を見に行ってきた。
現在は過去の人の作った情報やモノや記憶でできていて、それを未来に受け渡すことが重要だという企画展で非常に興味深い内容だった。
日記や書籍など考古資料や各地に伝わる重要資料を多数展示しいていたが、明治維新の廃仏毀釈の破壊的な影響を実感できる。安倍晋三のように事実を平気で捻じ曲げたり消したりするような輩がいると歴史が正しく伝わらないということもよく分かる。
高度経済成長期にかけて民俗資料が破壊、散逸する危機があって、各地で民俗資料館などが設立されていたけれどそのような社会情勢の中で国立歴史民俗博物館が設立されたというのは知らなかった。
公文書は国立公文書館や地方の公文書館、書籍資料は国会図書館、考古遺物や宝物、自然の資料などは博物館など多様な施設で保存管理されているし、歴博や民俗資料館などでは人々の暮らしにつながる
民俗資料の市民による事例として戦後の茨城県常陸太田市、八王子、神戸市などにおける記憶と記録を残す取り組みの紹介されていた。
資料のデジタル化やアナログコピーの取り組み、空間をデジタルで再現することや3Dプリンター活用の試みなが紹介されていた。
なかなかアクセスできないような貴重な資料がデジタル化して簡単に利用できるようになることは非常に素晴らしいことだけれど、本物がきちんと未来に受け継がれる必要が必須なので、企画展のテーマの未来ということだ。
歴博の展示は、説明が非常に密度が高すぎて読まなければいけないものが多いし、映像も内容は良いのに文字情報が多すぎるだけでなく見せ方が洗練されていないので時間がかかってしまうのが残念なところだった。
企画展の資料を買いたかったけれど、ものが増えるので我慢我慢。
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