2018/06/09

橋本 治「九十八歳になった私」

1948年生まれの橋本治が想像する30年後の近未来のディストピア(絶望郷)小説だ。

首都直下型地震が起こる確率が30年以内に70%という予測とリンクして、完治の可能性のない難病で万全な健康状態にない98歳になる小説家橋本治の99歳までの日記というか日常雑記の形になっている。

震災で首都圏は壊滅的な状況で、都内で被災した橋本治は、福島の仮設住宅で独居老人として暮らすという設定で物語は進む。

年金と僅かな原稿料で暮らしているのだけれど、歩行が困難なので買い物に行くのにも苦労する姿が語られる。

同世代のきたきつねは98歳まで生きることは想像もできないけれど、今から30年の世界は、今予測されている明るい未来ではないことは想像できるから、この話は非常に共感できた。

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2018/04/02

鈴木理生「江戸の町は骨だらけ」

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集英社の読書情報誌の「青春と読書」で椎名誠の「椎名誠のエンディングノートをめぐる旅」が連載されている。鉄人椎名誠も73歳になってそろそろ終活を考え始めたようだ。

4月号は「遺骸と地獄好き」で、葬送の方法から仏教の修行の九相観に至り、江戸時代以前は人が集まるところでは、谷や沼沢地など荒れ地に人が捨てられたりした場所の地名などについて鈴木理生「江戸の町は骨だらけ」が引用されていた。

「江戸の町は骨だらけ」が気になったので、読んでみたが非常に面白かった。徳川家康が江戸に入る前から、台地部の縁などに人が捨てられたり、寺に埋葬されていて、江戸の城の構築や武家地の拡大によって、埋葬地が飲み込まれ、移転が追いつかなかったらしい。

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2018/03/25

映画「北の桜守」

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吉永小百合さん主演の映画「北の桜守」を見てきた。

きたきつねの父はシベリア抑留者で母は樺太引揚者なので、なんとなく縁を感じる映画だった。

終戦後の樺太からの引揚げで、長男を引揚船を魚雷攻撃で、夫をシベリア抑留で失った母子の生きていく苦労がえがかれているのだけれど、悲惨な場面をリアルに描くのではなく、劇中劇で表現する手法だったようだ。

タイトルの「桜守」は、最後の最後になって分かる仕掛けだった。

「桜守」につながる部分がなんともしっくり来なかったのはきたきつねの理解不足なのだろうか。

最近は涙腺が壊れているので、どの場面でも涙がでるので、こまったものだ。

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2018/02/11

映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」

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DESTINY 鎌倉ものがたり」は、「三丁目の夕日」で有名な西岸良平さんの漫画雑誌に連載の「鎌倉ものがたり」を原作にした映画だ。

原作の漫画は鎌倉市を舞台にしたミステリーなのに妖怪、怪談ものの雰囲気が強いので、映画はその雰囲気を活かして妖怪・怪談ものに仕上げられている。

西岸良平さんのなんとなく昭和を感じさせる雰囲気の漫画を上手く映像化している。

舞台となった古都鎌倉は妖怪や魔界が似合う街のひとつかもしれない。

山崎監督は、西岸良平さんのなんとなく昭和を感じさせる雰囲気の漫画を上手く映像化している。特に、江ノ電を上手く活かしていて、監督は鉄?。

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2018/02/08

谷口ジロー「父の暦」

昨年の2月11日に亡くなった漫画家の谷口ジローさんの 「父の暦」を読み終わった。

長い年月故郷に帰らずにいた主人公が父親の葬儀のために故郷に帰り、自分の知らない父の実像に接して、ずっと感じていたわだかまりが、自分が勝手に思ってきたことに気づき、心が解放されていく変化をうまく描いている。

父と息子の心のスレ違いというのは永遠のテーマで、読んでいるうちに自分と父の関係を振り返ることになり、涙が溢れてしまった。

特に、谷口ジローさんとは二歳しか違わず、物語は戦後の混乱期から、高度成長期と同時代を過ごしてきていて、非常に共感する部分が多かった。

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2017/09/18

真夏が戻ってきた

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今日は七十二候の「燕去る」、「社日」、「敬老の日」、「満州事変勃発」。

深夜の豪雨と強風で落ちたのかアブラコウモリが駐車場に転がっていた。

台風が通り過ぎたと思ったら真夏が戻ってきた。猛暑日直前の34.5度まで気温が上昇した。

昨夜、IHクッキングヒータが壊れて、サービスに連絡したところ、午前中に修理の連絡がくるというので待機。

台風の影響の残る銚子方面に行こうと思っていたけれど中止。溜まっているビデオを見て過ごした。

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2017/09/12

人類に残された時間は

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今日は七十二候の「鶺鴒鳴く」、「雨の特異日」、「宇宙の日」。

雨が降ったりやんだりの一日。一日休息日。

日本では全く話題にもなっていないけれど、物理学者のホーキング博士が2017年6月15日に放送されたBBCのドキュメンタリー番組「新たな地球を求めての旅立ち」の中で、「気候変動、小惑星の衝突の危険性、感染病、人口増加のために地球は我々にとってより危険の増した場所となる」として「人類に残された時間は、せいぜい100年しかない」との見通しを示したらしい。

同じようにビル・ゲイツ氏も「地球温暖化の影響で、氷解した凍土から死んだ動物の病原菌が復活し、かつてのスペイン風邪のような猛威を振るい、億の単位で人命を奪う」という未来図を示しているようだ。

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2017/08/01

映画「ザ・マミー」

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シネマコンプレックスのポイントが溜まったので、トム・クルーズ主演の「ザ・マミー」を見てきた。

ユニバーサルのモンスター映画シリーズ「ダーク・ユニバース」の一つとして作られたらしい。

5000年前のミイラになった邪悪な王女が復活するモンスター映画なのだけれど、見ていて古臭い感じがしていた。

インディー・ジョーンズのように設定が昔の話なら古臭くても良いのだけれど、現在の設定なのに不思議と戦前の臭いがする場面とストーリー展開になっている。

トム・クルーズは格好良いけれど、キャラクター設定が最後までよくわからなかった。

それにしても、トム・クルーズは途中から不死身になって肋骨が折れても平気になるぞ。


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2017/07/26

一歩も外に出なかった

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今日は「ポツダム宣言記念日」、「日光の日」、「幽霊の日」。

18日に医師の日野原重明さん105歳、23日に作曲家で歌手の平尾昌晃さん79歳、24日作家で評論家の犬養道子さん96歳と立て続けに逝去されている。

避けられないことだけれど、ひとつの時代の終わりを感じる。

今日も完全休養日。一歩も外に出なかった。

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2017/06/17

映画「家族はつらいよ2」

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見に行こうと思ってなかなか行けなかった山田洋次監督の「家族はつらいよ2」をつくば市のシネマコンプレックスに見に行ってきた。

高齢者の免許返上問題と孤独死をテーマにした内容で、山田洋次喜劇で面白かったけれど、前作品に比べるとドタバタ度が増してしまっているような気がする。

山田洋次監督らしいお約束の笑いが満載でただ笑ってみていればと思ったけれど、無理に笑わせようとしなくてもいいような気がした。

それにしても主人公の友人を火葬した斎場が、政令指定都市の横浜市の斎場とは思えないショボさはいただけない。横浜市民がみたらビックリするだろう。

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