2008/06/10

ぼくたちの七〇年代

ベビーブーマーの高平哲郎さんの『ぼくたちの七〇年代』を読み終わった。

「宝島」初代編集長で、テレビや舞台の構成演出などで知られている高平哲郎さんが1970年代を仕事や遊びで燃えた思い出を綴っている。

1960年から1970年代は、閉塞感のある今の時代と違って、何をやっても新しいという時代だった。だから、いつも先頭を走ることが可能な時代で、未来を感じることができたのだろう。

ちょうどきたきつねの高校、大学、新入社員に重なる時代で、タモリ、所ジョージ、山下洋輔、赤塚不二夫、浅井慎平など当時の新しい文化が芽生え、繁茂し始めたのを同時進行で体験してきたので、非常に懐かしく読んだ。

ただ、きたきつねは田舎で暮らしていたので、知らないことも多い。「宝島」は見たことがなかったし、演劇やコンサートなどとは遠い世界だった。

以前読んだ『平凡パンチの時代』の内容ともつながっていて面白かった。

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2008/06/07

成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート

最近、原点に戻るために1972年に発行された『成長の限界―ローマ・クラブ人類の危機レポート』を読み返している。

『成長の限界』は、きたきつねがちょうど大学生の時に発売になって、貧乏学生だったけれど直ぐに買ってきて読んで、強い影響を受けた。

入社試験のときは、ちょうどオイルショック直後だったので、小論文が地球環境問題についてということで、『成長の限界』で読んだ内容を書いた。

合格したのだから『成長の限界』のお陰ということになる。

細かなことは別にして、ローマクラブが予測は大きくは間違っていないと思う。

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2008/06/05

レスター・ブラウンPLAN B3.0

080605_1

今日は、旧暦4月2日。二十四節気の「芒種」、七十二候の「蟷螂生ず」。東向きの風が吹いて、雨が降ったり止んだりだった。タイミングが良く傘を一度も開くことがなかった。

午後から東京のサンケイプラザで開催の農業環境シンポジウム「穀物の争奪戦が食卓を襲う ―世界の穀物と環境問題―」を聞きに行った。基調講演は、アースポリシー研究所のレスター・ブラウン博士で、『フードセキュリティを確立する プランB 3.0』というテーマだった。

中国の食糧生産状況については、農林中金総合研究所のルアン・ウェイさんが大豆を除いて米、小麦、トウモロコシの穀物生産は向上していて余剰があるため、世界市場への影響は少なくなっていると強調していた。

中国国内での豚肉の消費量が急速に増加して、大豆の輸入量は増加しているのだから、大豆の価格高騰への影響は無視できないと思う。

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2008/05/28

とりぱん 5

23日に発売になった『とりぱん 5』をようやく手に入れた。田舎の本屋には置いていないので、毎回Amazonに頼むことになる。

盛岡市に住んでいる「とりのなん子」さんのモーニング連載のバードウォッチングまんが(?)というか野鳥への給餌を題材にしたまんがで、5巻目になる。

号を重ねるにつれ、野鳥とのふれ合いの中で「とりのなん子」さんの自然観察の目がどんどん生長しているのが判って面白い。

こんなジャンルの漫画が3年も続いているというのは、バードウォッチャーにはとても嬉しい。

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2008/05/17

中国を読むための参考資料

きたきつねは、これまで出会った中国人で嫌な思いを持ったひとはいない。礼儀正しく、親切なひとたちばかりだった。

でも、中国という国にはあまり良い印象を持っていない。有人宇宙船を飛ばすことができるのに、年収が1万円を切るような人が沢山いること。

社会主義なのに、医療保険制度や年金制度が不備だったり、金持ちしか教育を受けられなかったり、不可思議なことが多い。

富坂聰さんの『中国という大難』は、今後中国を中心に起こると想定される色々な問題について、きたきつねの経験をふまえて頷けることが多い本だった。中国は、中国共産党が統治しているのは、点と線でしかないのが良くわかる。

『中国という大難』を読んだ後に、台湾出身の評論家黄文雄さんの『文明の自殺―逃れられない中国の宿命』を読んだけれど、中国のもつ多くの問題点を理解するためのテキストとして非常に参考になった。

黄文雄さんは、汚職を「中国の伝統文化」と言い切っているけれど、富坂聰さん汚職に関するルポと符合して恐ろしいほどだ。

先週、四川省で起こった大地震で、多くの学校が倒壊し、汚職による手抜き工事の可能性が指摘されているけれど、この2冊の本によれば驚くことはないことなのだ。

先日のチベット自治区で発生した暴動についても背景を含め良くわかる。

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2008/05/16

老化で遊ぼう

漫画家の東海林さだおさんと画家で作家の赤瀬川原平さんの『老化で遊ぼう 』を読み終わった。

「小説新潮」に連載されていた「軽老モーロー対談」を収録した古稀を迎えるお二人の、老人力満開の対談集。

お二人ときたきつねは、一回り違うけれど、同時代感があるし、生活感も非常に近いので、嬉しくなってしまった。コレクション、性、お金など話題がどんどん広がっていく。

ゲストがまた面白いこと甚だしい。特に、週刊文春で対談「この人に会いたい」の阿川佐和子さんのノリの良いこと、聞き役のご自分の対談も面白いけれど、対談に呼ばれてもなかなかやるものだ。

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2008/04/28

『ほんとうの環境問題』を読む

養老孟司さんと池田清彦さんの昆虫大好きペアが3月に出した『ほんとうの環境問題』を読み終わった。

今注目の温暖化を含む地球環境問題について、それぞれの考えを述べた後で、対談という構成となっている。

環境問題について、非常に極論の様だけれど、京都議定書の欺瞞、文明とエネルギーの問題など正鵠を射ている部分が多く、考えさせられる。

養老先生の環境問題についての認識は、きたきつねと大きくは違っていなかった。池田先生も養老先生と似た考え方で、日本のあるべき姿を明確に論じている。

木材やわら等を使ったバイオエタノールについて、「考えてみれば、簡単にリグニンやセルロースを分解してアルコールが出来るのなら、たとえば杉の間伐材からつくられたような酒がすでに出回っていてもいいはずである。そんな木の酒がつくられないのは、技術的に難しいからだ。」と、本質を突いている。

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2008/04/08

まぼろし商店街

日曜研究家で昭和B級文化研究家の串間努さんの『なつかしのニアレトロ「昭和」 まぼろし商店街』を見つけた。

まぼろし商店街には、なつかしい昭和40年代の商品が並んでいて、串間さんらしい解説がついている。

昭和40年代は、「もったいない」が合い言葉のリサイクル社会から消費は美徳の社会に急速に日本社会が変貌していった時代だった。いままでテレビのアメリカのホームドラマの中にしか無かったようなものがどんどん街にあふれてきた。

そんな時代に、子供の世界でもママレンジ、シーモンキ-、マルシンハンバーグ、よそゆき、お子様ランチ、大食堂、コアップガラナ、ジャポニカ学習帳、ウイスパーカード、秘密基地ごっこといったものやことが広がっていった。『まぼろし商店街』には、そんな商品や満載されている。

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2008/04/07

植物で未来をつくる

サイエンスライターの松永和紀さんの最新刊『植物で未来をつくる』が届いた。

日本植物生理学会が監修している「植物まるかじり叢書」の5巻目で、遺伝子組み換えやゲノム育種などに取り組んでいる、7人の植物生理学者にスポットライトをあてて、最新の植物生理学とそれに至るプロセスを、インタビューしてまとめたものだ。

第一章は、専門以外の人が最新の植物生理学を理解するための入門編として、ゲノム、遺伝子、遺伝子の組み換えについて易しい解説となっている。この章を読むと読まないとでは、2章以下の面白さが違ってくると思おう。

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2008/02/11

山田洋次の魔術に騙される

080211_2_2 今日は山田洋次監督、吉永小百合主演の『母べえ』を見てきた。この二人の組み合わせは見ないわけにはいかないでしょう。

公開から三週間になるので、劇場の入りは半分くらいだったけれど、きたきつねを含め年寄りが多いこと。もっと若い人にも見て欲しいのだけれど・・・。それにしても、二人で2,000円という50歳以上夫婦割引の効果が大きいと思う。

笑いの中にも深い悲しさが表現されていて、さすが山田洋次さんだ。セットの細かなところまで気配りがあって、三丁目の夕日のような違和感が全くないので、スクリーンに集中できた。

日本の国が過去に起こした愚挙を、治安維持法の思想犯として父親を検挙されたインテリの家族を通して、柔らかく見通すというとても良い映画だった。

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2008/01/29

安原製作所回顧録

出先の書店の文庫売り場で、目に入ってきた本が『安原製作所回顧録 』だった。

以前、カメラ雑誌で『安原一式』というレンジファインダーのカメラの話題を見たことを思いだして、パラパラと見てみると面白そうなので買ってきた。

読んでみると、たった一人で立ち上げたカメラメーカー「安原製作所」の誕生から、休止までの物語だ。コンタックスの一眼レフの設計をしていた安原伸さんが、会社をやめて、思いついてカメラメーカーとして、中国の工場でカメラを作ってしまうという話はカメラ好きとしては見逃せないものだった。

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2008/01/22

生物と無生物のあいだ

080122_3前から気になっていた青山学院大学教授の福岡伸一さんの『生物と無生物のあいだ 』を出張先の書店で見つけて、読み始めたけれど、面白くて一気に読んでしまった。

文章はわかりやすく、難しい内容は比喩を使って説明していて、生命や遺伝子、DNAについてこれほど判りやすく書いた本はないと思う。

生物と無生物の違い、私達の体が分子レベルでダイナミックに入れ替わっていることが、目に見えるようだ。

生物学にシュレジンガーが出てくると思わなかったけれど、生物もつきつめれば原子で成り立っているのだから当たり前のことなのだ。

クリックとワトソンがDNAが二重らせんの構造を持っていることを見つけ出す話は、ミステリー小説を読んでいるようだった。それにしても、新しい発見には、多くの人々の研究の積み重ねがあって始めて、飛躍が生まれるものだというのも良くわかる。

生物学の苦手なきたきつねにとって、目から鱗がポロポロと落ちる久しぶりの本だった。


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2008/01/13

嘘だらけのヨーロッパ製世界史

日中は西北西の強い風が吹いて、気温が6度台で寒い一日となった。

子供が成人式で、なんだか一日送り迎えをしていた感じで、疲れてしまった。

ようやく『嘘だらけのヨーロッパ製世界史』を読み終えた。

エジプト文明やギリシャ文明は黒人の文明だというマーチン・バナールの「黒いアテナ」を素材に、岸田氏の唱える唯幻史観による歴史的仮説を説明している。

きたきつねは、以前からヨーロッパ人は、アルビノでメラミン色素が少ないため、太古の紫外線の影響を避けて高緯度地方に移動した人類だと考えていた。岸田さんは1万年くらいまえにアルビノ化が起こって、元々主流の黒人に迫害されて、アフリカから追い出されたという考えのようだ。

その迫害の恨みが、ヨーロッパ人の行動原理になっているというのだ。井沢元彦氏の『逆説の日本史』の呪詛や呪縛が歴史の根源にあるという考え方と同じように感じる。

さらに、ヨーロッパの民族としての優越性を主張するために、歴史を都合のよいように作りかえてきたというのだ。

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2008/01/03

霜柱をザクザクと踏みつぶしながら

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今日も晴れて冬日。毎朝、子供のように霜柱をザクザクと踏みつぶしながら散歩している。霜柱は地中にある石を持ち上げて、地面の上に運んでいる。だから、春になると、石がなかったはずの花壇に石ころがゴロゴロということになる。

一日ゴロゴロして、読みかけの本や雑誌を読んでいた。昨日、作家の「すずの・とし」さんから届いた自費出版の『一介の者「海野源造の生涯」』を読み始めたところ、引き込まれて一気に読んでしまった。戦後の昭和22年に就職してからの一代記で、昭和40年代まで、終戦後の混乱が続いていたことが判って興味深い。

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2007/12/16

地球システムの崩壊

以前から書いているように、きたきつねは本屋に行かずAmazonに頼りっきりになっている。時々書名だけで注文することがある。予想が当たりのことが多いけれど、時々はずれることがある。

今年買った本の中で、書名に対するきたきつねの期待と内容が一番はずれていた本が、地球惑星物理学者の松井孝典氏の『地球システムの崩壊』だった。本の中のどこにも「地球システム」が崩壊したところを見つけられず、期待が崩壊してしまった。あったとすると「文明のパラドックス」という節くらいではないだろうか。

書名を別にすれば、専門の地球惑星物理学の一般解説書としては、新分野のアストロバイオロジーに関する情報もあり、最新の知見もあり面白い本だと思う。

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2007/11/18

「そらとぶねこ」大いに受ける

読者モニターに応募していた『そらとぶねこ』が、インプレスから届いた。

本を見ながら、かみさんと二人で大いに受けた。帰ってきた子ぎつね達に見せるとこれも大受け。実に良く撮れている。

評判のブログ「そらとぶねこ airborne cats」の写真を本にしたということで、世界中に「そらとぶねこ」を増殖中らしい。

 

「そらとぶねこ」の本には、撮影方法の解説があって、ある程度の道具があれば「そらとぶねこ」が作れそうだ。

うちの2匹の猫も「そらとぶねこ」にしたいと思ったけれど、2匹ともドジ猫で、飛び上がるのが苦手だということを思い出した。

かみさんが猫を空中に投げ上げて、それを撮るしかないかななどと、現在検討中。

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2007/11/02

鳥風歌 琉球列島の野鳥

071102_2友達に頼んでおいた真木広造さんの写真集『鳥風歌 琉球列島の野鳥』(みちのく映像社刊)が届いた。

真木 広造さんは、平凡社の「日本の野鳥590」や「日本の鷲鷹」、プロの野鳥写真家で、山形を拠点に写真を撮っている。だから、珍鳥を観に出かけると、お会いすることがある。

書名の通り、奄美から、与那国までの琉球列島の野鳥の写真集で、地域として特徴ある鳥が網羅されている。

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2007/10/30

とりぱん 4

書店の新刊コーナーに、東北の盛岡で鳥を題材に漫画を描いているとりのなん子さんの「とりぱん 4」があったので買ってきた。

今回は、鳥の話題が多いので嬉しい。所々に東北の暮らしを垣間見ることができる。

雪の降る地方では、地面が見えなくなるので鳥たちはエサが足りなくなる。それで、野鳥に栄養を補給する目的でえさ台を作る人がいる。

「バードテーブル(えさ台)」に、ヒマワリの種、パンくず、リンゴ、ミカン、ジュース、牛脂などを置いておくと、色々な鳥がやってくる。

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2007/10/21

これから「どうしますか?わたしたちの主食」

昨日のNHKで、 日本の、これから「どうしますか?わたしたちの主食」をみたけれど、視聴者のアンケートは、スタジオよりも食糧の自由化反対、自給率の向上などへの支持が多かったのは嬉しいことだ。

スタジオで、商社マンや会社員と農業関係者の議論がかみ合わないところがあったけれど、それは食糧と工業製品の価値が等価ではないというところだと思う。

100円のお米と100円の鉛筆は、商品の価値では同じようだけれど、食糧は直接命につながるけれど、鉛筆はつながらない。食事を一週間我慢することと、自家用車を一週間我慢することは全く違うだろう。

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2007/10/10

ゴルゴ13の違和感

071010_1昭和39年の今日東京オリンピック開会式が行われた。晴天の特異日で選ばれたということだが、今日は久しぶりに太陽が顔をだした。

朝の散歩でキバラヘリカメムシを見つけた。数日前から大量の幼虫が群がっていて、何の幼虫か判らなかったが、これだった。愛想が悪く、こちらを向いてくれないだけでなく、さっさと葉の裏に消えてしまった。

久しぶりに東京に出張。バイオエタノールのシンポジウムで、ワラや木材のエタノール化には大きな壁があることが判った。

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2007/09/29

星新一 一〇〇一話をつくった人

入院中に読んだ本で一番厚いのは、最相葉月の「星新一 一〇〇一話をつくった人」だ。入院前から読んでいて、結局退院直前に読み終わった。

570ページを越す厚いくて重い本なので、寝ながら読むのは無理だから、日中病棟の食堂で机に置いて読んでいた。

これは、最相葉月がショートショートの鉄人「星新一」の誕生と死までをまとめた伝記だ。星新一については、本人の書いたエッセイや「明治・父・アメリカ」、「人民は弱し 官吏は強し」である程度のことは知っていたけれど、このようにきちんと整理して、時代背景なども調べてあるとうれしい。

星新一が、東大の大学院で坂口謹一郎弟子だったということなど始めて知ることも多い。牛久駅の東口一帯の土地が星製薬の所有だったとか、ペルーに奈良県くらいの面積の土地を持っていたとか、なんだかスケールが違う話もでてくる。

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2007/09/26

JIN-仁

入院前に3巻まで読んでいたけれど、入院中に子供が残りの6巻を買ってきてきてくれたのが、村上もとか作の「JIN―仁」というマンガだ。最新刊の9巻まで、2度も読んでしまった。

大学付属病院の脳外科医の南方仁が、救急患者を手術したことから、突然幕末の江戸にタイムスリップしまう話だ。集英社の「スーパージャンプ」という雑誌に連載中らしい。

現代の医療技術を江戸時代に使って病人を助けていく中で、勝海舟、坂本龍馬、西郷隆盛、緒方洪庵、近藤勇、徳川慶喜などおなじみの歴史上の人物と出会い、話が展開してゆく。

南方仁は、病人を直すが、決して利を追わないという設定で、だから名前が医は仁術の「仁」とつけたのだろう。南方は、南方熊楠から思いついたのかもしれない。

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2007/09/25

お月様の本

入院中に若い友人がお見舞いに2冊の本を持ってきてくれた。きたきつねが、月が好きなのを知ってくれていたようだ。

江戸時代の暦は太陽太陰暦というもので、日付は月の満ち欠けを利用した太陰暦で、季節の変わり目は太陽暦を使うという面白い暦を使っていた。中国では、今でも、太陽太陰暦を使っていて、新聞には必ず太陰暦が印刷してある。

太陰暦のいいところは、月を見ていると日にちが簡単に判るのがいい。新月が1日、満月が15日で、3日は三日月という感じだ。

一冊目の「まいにちの月」は、書名の通り30日のまいにちの月の写真をまとめた、コンパクトな本だ。色々な風景の中の月と、月に関する知識があって、読んで良し、眺めて良し。入院中は、窓の向きが北向きだったので月は見えなかったので、この本を見ていた。

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2007/06/19

稲穂畑?

070619_4今日発売の「週刊アスキー」7月3日号の「ハイビジョンがもたらす未来」という記事を読んでいたら、『稲穂畑』という言葉が出てきた。

一瞬「????」となった。稲穂を育てる畑ってあったけ。稲が実った状態が稲穂だから、稲穂が見られるのは水田だろう。

局地的に、陸稲があるから、稲を畑で作ることがあるけれど、こんなことを書くライターがしっている訳もないだろう。

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2007/06/16

とりぱん3

週刊モーニングに連載中の『とりぱん 3 』が先月末に発売になったというので、近所の書店にいったけれど、なし。小さい書店なので、中高生に人気のコミックしか置いていないようだ。

それで、先週末に県南で最大(?)という書店までいってきた。大きな書店ではどこに何があるか分からないから、カウンターに直行して在庫があるかを調べて貰うのが習慣になってしまった。

書店で本を探さずにAmazonに頼っているのは良くないかもしれない。本棚をぶらりと見ないと、偶然の出会いがないから、良くないと思おうけれど、老人は短気なるから、しかたがないか。

作者の「とりのなん子」さんの住んでいる盛岡の郊外での日常の生活の中での自然との出会いが楽しい。多くの人は、目の前にある自然に目をつぶっているので、見えていないけれど、ちょっと関心を持つと色々な世界が見えてくるのがわかる。

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2007/06/15

キン・コン・ガン!

今年2月に無くなったイラストレーター渡辺和博さんの『キン・コン・ガン!―ガンの告知を受けてぼくは初期化された』を読み終えた。

渡辺和博さんは、『金魂巻』で一躍有名になって、「○金・○ビ」という言葉で1984年の第1回流行語大賞を受賞している下手巧なイラストレーターだ。ベビーブーマーのきたきつねと同学年で、肝臓癌にを告知されてからのことを書いたエッセイが、この本だ。

肝臓癌と付き合いながら、ひょうひょうとした入院生活を綴っている。本当にお気楽な感じで、悲壮感はないけれど、きたきつねがガンになったときにはどんな感じなるのだろうと思いながら読み終えた。

きたきつねも肝臓癌のリスクファミリーだから、人ごとではないので、読んで良かった。本当に「ケセラセラ」しかないと思う。



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2007/06/14

日本一の昆虫屋

昼過ぎから雨になった。今日から関東も梅雨入り。

腰はまだまだのようだ。今日もどうしても抜けられない仕事があったので、痛み止めとコルセットに頼って出勤。

今年の4月に104歳で亡くなった志賀昆虫普及社の創設者志賀夘助さんの『日本一の昆虫屋 志賀昆虫普及社と歩んだ百一歳』を読み終えた。

93歳の時に初版を書いて、101歳の時に文庫になった本で、昆虫が本当に好きで、苦労しながら日本で唯一の昆虫標本、昆虫採集用具の店を作り上げた思い出が詰まっている。

貧乏で病弱な少年が、苦労をして昆虫屋を作り、大きくして100歳を越えて元気に昆虫採集を楽しんでいる姿は、きたきつねもあやかりたいと思った。

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2007/05/22

珍奇絶倫 小沢大写真館

『珍奇絶倫 小沢大写真館』は、きたきつねの大好きな小沢昭一さんが「話の話題」に連載したものをまとめたもので、昭和の風俗資料として貴重なものだと思う。

小沢先生が卒業した「レッドライン・ユニバーシティー」は、昭和33年だから、きたきつねが小学校の時に、売春防止法の施行で廃止になっていて、見たことも聞いたこともない。

でも、永井荷風老人や滝田ゆう先達、さらには初代小沢昭一氏がイメージを伝えてくれているので、「抜けられます」と聞くと玉の井と反応できるのが、不思議だ。

ストリップも、途中から割引で入ったり、生板ショーであやうく舞台に上げられそうになったりしたこともあって、この本の中に入り込んでしまった。

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2007/04/21

検証 国家戦略なき日本

4月20日の参議院本会議で、「海洋基本法」が成立した。これで、海洋戦略を首相が統括して、省庁の縦割りを排除することができるようになった。

読売新聞政治部がまとめた「検証 国家戦略なき日本」の中で一番詳しい記述があったのが、日本の海洋戦略のことだった。指摘事項の一つ一つが、国家としての日本の将来を左右する可能性のあることばかりで、それが省庁の縦割り行政のためにちぐはぐな状態になっていることがよく分かった。

この本は、新聞に連載されたものをまとめたものだ。この本が出てから、非常にタイムリーに「海洋基本法」の立法作業が始まった感じがする。

この法律の成立にあたって、非常に興味有る事実は、参議院本会議の採決で、この法律に反対したのは社民党の4人だけで、何でも反対の日本共産党、国民新党も賛成に回ったことだろう。

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2007/04/19

「石油の呪縛」と人類

読み始めたときは、こなれていないというかきたきつねが訳したような文章で、読みにくかったけれど、読後の感想は「この本『「石油の呪縛」と人類』を読んで良かった」だった。

石油とそれを巡る歴史から、石油が欲望と結びついていく過程がよく分かった。

石油資本が、全米の市街電車を絶滅に追い込み、自動車を選ばざるを得なくしたり、世界の民族紛争と呼ばれるものや、局地的な戦争の背景に石油が絡んでいたり、際限のない石油資本の銭ゲバぶりがおそろしい。

オイルマンのブッシュ大統領とその取り巻き達も石油の呪縛の中にいて、イラク侵略戦争も裏には石油が絡んでいることもよくわかる。ライス国務長官が、石油会社のシェブロンの重役だったというのも、暗示的だ。

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2007/04/18

カラス なぜ遊ぶ

カラスは黒くて、気味が悪い鳥というイメージがあるけれど、利口で憎めない鳥だ。

「カラス なぜ遊ぶ」は、宇都宮大学の杉田先生が研究対象にしているカラスの能力についての入門書で、解剖学的な内容からカラスの行動まで、わかりやすく解説している。

カラスは臭いが分からないとか、数の概念がわかるといったことを実験で確かめていて、唐沢孝一さんの「カラスはどれほど賢いか―都市鳥の適応戦略」とちょっと切り口が違って面白い。

読んでいて気になったのは、79ページにこんなことが書いてあったことだ。

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2007/04/10

昭和33年

きたきつねは、昭和三十年代に非常に興味があるので、『昭和33年』という書名に直ぐ反応してしまった。

著者の布施克彦氏によると、映画「三丁目の夕日」のヒットを、ノスタルジーであって、過去を美化する日本人の性癖だから、昔は良かったといっているだけだという。それを論証するために。昭和三〇年代の代表として、昭和33年を取り上げて、いかにひどい時代だったかを、色々なデータを駆使して、一生懸命説明している。

昭和三十年代に子供時代を過ごしたきたきつねとしては、そんなことはみんなよく知っている。ものの全てが足りない、競争が激し時代で、今では考えられないような無理が通ったひどい時代を生きてきて、今の暮らしを作り上げたという自負と満足感で、あのころを懐かしんでいるのだろう。

だから、年寄り達は、昔は良かったとだれも思っていない。頑張ってきたプロセスを振り返って、頑張ってきて良かったと思っているのだろう。

「三丁目の夕日」を見た若い人たちは、なんだか生き生きとした社会を感じているのではないか。

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2007/04/02

日本の食料輸入がストップする日

財界展望社の「ZAITEN」4月号の「The Simulation 日本の食料輸入がストップする日」という記事は、きたきつねの日頃気になっているところにストライクの直球を投げ込んできた。

食料危機が顕在化する2027年の日本のシミュレーションのレポートということになっている。2007年に締結されたオーストラリアとのFATが引き金になり、2017年ころには、日本農業が壊滅的な打撃を受けて、食料生産ができなくなってしまう。中国とインドの経済成長と地球温暖化による異常気象の影響で、世界の穀物需給が逼迫し、市場価格が大暴騰する。

そして、各国が自国内の需給のために、食料輸出を減らし日本に食料が来なくなるという想定だ。決してこれは絵空事ではない。穀物の国際市場での流通量はそれほど多いわけではなく、これまでも気象災害が起これば国際相場は高騰している。

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