2021/07/20

竹村公太郎:江戸の秘密

地形で歴史が説明できるという竹村公太郎さんの最新の「江戸の秘密」(集英社刊)は副題に「広重の錦絵と地形で読み解く」とあるように、歌川広重の錦絵から社会や地形の成り立ちを読み取る内容の本だ。

この本は集英社の月刊誌「青春と読書」に2017年7月から2018年12月まで18回連載された「広重の絵で読み解く 江戸の秘密」を改稿したものだ。

連載時から興味を持って読んでいて、異論もあるけれどなるほどと思わせるところが多かった。

歌川広重の「東海道五十三次」、「江戸名所百景」などの錦絵を現代の写真に相当するのではないかというアイデアで、絵の中に描き込まれた情報を治水を専門とする土木技術者がどう読み解いたかというのが面白いところだ。

多くのテーマは著者が以前から書かれてきた内容と重複する部分もあるけれど、それをさらに補強する内容にもなっている。

内容を読んでいるうちに広重は、ただ美しい絵を描いていたのではなく事実を記録していたのではないかと思うようになった。

小名木川を軍隊を移動するためのアウトバーンという解釈だけれど、きたきつねはそれだけではなく低湿地を干拓するための排水路だったと考えていて、小名木川ができた頃には海の底だったところに並行して仙台堀川ができていることからわかると思う。

この本で分かったのは、千葉の船橋、世田谷の千歳船橋の地名が船をつないで板を渡した仮設橋に由来するということだ。

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2021/06/25

龍王山般若寺

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今日は「救癩の日」、「住宅デー」、「天覧試合の日」。

曇り空で湿度が非常に高かった。

朝からいつもの里山でイベントがあったので手伝いに行ってきた。

里山を案内している時に、木のてっぺんにサシバがいた。倍率の低い望遠レンズしかなかったので無理かなと思ったけれど一応写真を撮ってみたとこころ、バッタのようなものを咥えていた。

宍塚の集落にある平将門の次女安寿姫が創建したといわれている龍王山般若寺に寄ってみた。昔は広い寺域をもった伽藍だったらしい。

般若寺は3月下旬に土浦市立博物館で見た東城寺と関連があるらしい。

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2021/06/19

古事記

1月の入院中に福永武彦さんの現代語訳の古事記を読んでいた。日本の歴史の中で文字で読める最初のものだということで一度は読んでみようと読んでから、何度目かになる。内容については多くの碩学が研究していてきたきつねの踏み込む余地はないから、古代の雰囲気を感じるために興味本位で読んでいる。

古事記は、文字のない時代から口伝えで伝わってきた天皇と各地の豪族達の存在の正当性を証明するためのものがたりで、都合の良いように創られていると思うけれど、なんとなく本当のことも混じっているようだという印象がする。

古代には天皇家のイベントで古事記の内容を語り部が多くの人々を前に朗誦したのだろうか。

原文は読んでもさっぱり分からないから現代語訳はありがたい。福武さんの訳は評判がいいようだ。

主役は変わるけれど同じ話が繰り返し続き、所々にエピソードが人の名前が当時の呼び方なのでなかなか頭に入ってこない。

天皇を始めとして出現する人々の名前は、現在知られている神武、綏靖といった名前ではなく、当時呼ばれていた名前なのでよくわからない。

東京国立博物館の考古室に展示されている江田船山古墳出土の国宝の鉄剣に象嵌された「獲□□□鹵大王」は、古事記では「大長谷若建命」と呼ばれた雄略天皇ではないかというのを思い出した。

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2020/10/20

石岡市立ふるさと歴史館:企画展「古墳出現」

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水戸からの帰り道、時間があったので石岡市立ふるさと歴史館に寄ってみることにした。一度行こうとしたけれど、カーナビで行ったのだけれど、表示がなく入り口が分からずに帰ってきてしまったことがある。

今回も入り口が分からなかったので、ちょうど通りがかりの地元の人に聞いたところ、旧市民会館の横から入ればいいことを教えてもらい行くことができた。

歴史館は常陸国国府跡に建った石岡小学校の敷地の中にあるコンパクトな施設だった。

ちょうど企画展「古墳出現」が開催中だった。石岡市には舟塚山古墳、佐自塚古墳、丸山古墳などの多くの古墳があって、弥生時代から古墳時代にかけての集落や古墳の出土品を展示していた。

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水戸市立博物館:特別展「ざんねんな鳥&茨城のいきもの展」

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水戸まで来たので、水戸市立博物館開館40周年記念特別展として「ざんねんないきもの事典」とコラボした「ざんねんな鳥&茨城のいきもの展」を見てきた。

駐車場の入口が分からずに一周してしまった。駐車場から急坂を登り、博物館までは階段なのでハンディキャッパーにはきつい。中にはエレベータがあった。平常展は無料で、特別展は有料だけれど65歳以上は無料だった。

鳥はざんねんないきもの事典の中で紹介されたものを事典の図版、剥製と説明文やビデオで紹介していた。剥製は、国立科学博物館、茨城県自然博物館などのもので珍しいアンデスイワドリやフキナガシフウチョウなども見ることができた。

ミサゴの足の裏を見ることができたのが嬉しかった。

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茨城県立歴史館で特別展「JOMON Periodー縄文の美と技、成熟する社会」

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今日は「秋土用入」、「ソフト化の日」、「リサイクルの日」。

時間があったので水戸市の県立歴史館で開催中の特別展「JOMON Periodー縄文の美と技、成熟する社会」を見てきた。

目玉は新潟県十日町出土の国宝「火焔土器」2点で長岡の重文「火焔土器」も素晴らしかった。

縄文時代が非常にダイナミックな社会だったことがよく分かる展示だった。縄文時代は知れば知るほど文化的にも高い水準を持っていたのではないだろうか。

先日、テレビで若い女性が縄文人は裸で原始的な生活していたような印象を持っている話をしていたが、翡翠に穴を開けてみろといいたかった。

遺跡を発掘して出土品から想像するしか無いけれど。最近の新しい事実が分かってきていてどんどん面白くなりそうだ。特に、水上交通と物流についてもこれから色々なことが分かってきそうな気がする。

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2020/09/25

「天空の城ラピュタ」を見た

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今日は「彼岸明」、「10円カレーの日」、「藤ノ木古墳記念日」。

温帯低気圧になった台風12号の影響が残って北風で気温は上がらず雨で肌寒い一日。長袖を着てしまった。

午前中は、整形外科でのリハビリ。リハビリを受けた直後は調子が良いのだけれど、持続しないのがつらいところだ。

スタジオジブリの月刊誌「熱風」に文芸評論家の三浦雅士さんの「スタジオジブリの想像力」を不定期連載していて9月号が「恋愛の地平線ー天空の城ラピュタ」で宮崎駿監督の地平線の扱いについての論考を読んでいて、急に「天空の城ラピュタ」を見たくなったのでDVDを出してきて見ることにした。

34年前のアニメだけれど、全く古さを感じさせない宮崎駿ワールドだった。それにしても宮崎監督は飛ぶものが好きで、細かなところまでこだわっている。

「天空の城ラピュタ」とは関係ないけれど、スタジオジブリといえば「熱風」8月の特集で「ジブリと著作権」というスタジオジブリの著作権に関する考え方座談会が掲載されていて、著作権には厳しいと言われていたスタジオジブリが非常に柔軟な考え方をしていることが分かる内容で驚いた。

この特集が出た直後にスタジオジブリのWebサイトに最近の公開されたアニメ8作品の画像400枚を「常識の範囲でご自由にお使いください。 」というコメントをつけて提供し始めたことも驚いた。

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2020/08/18

茨城県自然博物館で企画展「深海ミステリー2020ーダイオウイカが見る世界ー」

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今日は「猛暑の特異日」、「高校野球記念日」、「ビーフンの日」。

最高気温が昨日よりも5度低い真夏日で、30度を超えているのに少し過ごしやすい気になるのが不思議だ。

まごぎつねの短い夏休みが終わるので、茨城県自然博物館で開催中の企画展「深海ミステリー2020ーダイオウイカが見る世界ー」を一緒に見に行ってきた。

混雑していて入場制限もしているというので、開館時間に合わせて入場して、企画展とまごぎつねの好きな恐竜を見て短時間で帰るという作戦にしたが、大成功だった。帰る時間には人が随分増えていた。

各所に消毒用アルコールが配置されていたり、クイズの鉛筆が使い捨てだったり、三密にならない工夫がされていた。ミュージアムショップも一組だけで10分間で入れ替えになっていた。

国立科学博物館でも深海に関する特別展も開催されているけれど、今回の県自然博の企画展示の方がコンパクトにも関わらずわかりやすく良い展示内容だと思った。

県自然博の企画展は、テーマの剥製、模型、画像などを展示するだけでなく、人の暮らしとの関わりが判る展示も用意されているところだと思う。

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2020/07/16

雨引山法楽寺

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筑西市の帰りに雨引観音に寄ってきた。

雨引山法楽寺の毎年近くまで行っているけれど、参拝は二年ぶりになるようだ。

お宮参りの親子が何組か来ていた。

こぎつねの安産祈願をして、お守りを貰ってきた。

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2020/07/10

小幡北山埴輪製作遺跡

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今日は「四万六千日」、「国土建設記念日」、「ウルトラマンの日」、「納豆の日」。

午前中早く涸沼方面に鳥を探しにいったけれど、目的の鳥は見つけられなかった。最近はハズレが多いのが悲しい。

時間があったので、帰り道にいつも気になっていた国指定史跡「小幡北山埴輪製作遺跡」を見てみることにした。

6、7世紀に大規模な埴輪工房があった跡ということだ。この場所は、良質の粘土が産出する場所ということで、舟塚山古墳や武者塚古墳などを飾った埴輪の製作をしていたのだろう。

県の遺跡は草刈りなどの管理はされているけれど、遺跡を見せる工夫が不足している感じがする。

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